七草粥は前の晩から準備する ? 夜食べてもいいの ?

七草粥

七草粥って、前の晩から準備するものだって知ってました ?

それと、たいてい1月7日の朝食べますよね ?

朝食べるのは、なにか縁起を担いでのことでしょうか ?

夜に食べても良いのでしょうか ?

 

ここでは、そんな疑問にお答えしたいと思います。

七草粥の薀蓄(うんちく)としてお読みいただければ幸いです。

 

スポンサーリンク

 

 

七草粥は前の晩から準備する ?

七草粥を前の晩から準備すると言うのは、じつは、室町時代に作られた御伽草子の中の「七草草紙」という物語に由来しているのです。

 

「七草草紙」は、七草摘みの由来を説き,親孝行を勧める物語なんです。

 

七草を食べる習慣は、さらに古い奈良時代の「若草摘み」からきていますから、それに理由付けをして、さらに親孝行を勧めたというわけですね。

 

あらすじはこんな感じです。

 

昔、唐の国(今の中国)に大しうという者がいました。

年老いた父母を見て嘆き悲しみ、山にこもって苦行を行いながら神様に祈ったそうです

「私に老いを移してもよいですから、どうぞ父母を若返らせてください !」

なんて親思いの息子でしょう !

すると、その心に打たれて願いを聞き入れた帝釈天が天下って、長寿の秘術として七草とその食べ方を教えたとのことです。

帝釈天の教えと言うのは、

 

「七草を集めて、酉の刻(18時ころ)に芹(セリ)を刻むことから始まって、卯の刻(6時ころ)に清白(ダイコン)を刻むまで、七草を順に細かく刻んで混ぜ合わせ、東から清水を汲んできて、これを煮て食べること。」

 

というものでした。

スポンサーリンク

これをひと口食べれば10歳若返るそうですよ。

 

と言うことで、七草は前の晩から用意して、順に刻んでおいて、翌朝煮て食べるもの、と言われるようになったんです。

 

でも、前の晩刻んだら、朝までに乾燥してしまいます。

水で湿らせたキッチンペーパーなどの上に刻んだ七草を置いて、さらにラップで包んでおかないといけません。

面倒ですよね !

 

上の話はあくまでも親孝行を勧める「お話」ということで、普通に、食べる直前に作っても全然問題ないと思いますよ。はい。

 

七草粥の由来についてはこちらに詳しくまとめましたのでどうぞ。

>> 七草粥の由来と意味は ? 子どもへの説明は ? 作り方は ?

 

七草粥は夜食べてもいいの ?

同様に、七草粥は朝食べるもの、というのも「七草草紙」に由来するものですが、実際はどうでしょう ?

 

七草粥は、なんと言っても「お粥」ですから、消化がよくて、お正月のごちそう攻めで弱った胃腸にやさしい食事です。

 

朝食べても、夜食べても体には良いものですから、ご家庭の都合に合わせて食べて頂けばよろしいかと思います。

 

食べる時間によって、ご利益がなくなるとか縁起が悪くなると言うことはありませんからご安心ください。

 

七草粥の材料ごとの縁起と健康効果についてはこちらをどうぞです。

>> 七草粥はなぜ食べる ? 縁起物 ? それだけでなく健康に効果あり !

 

 

おわりに

七草粥の準備は前の晩からするものなのか、そして食べる時間は朝でなければいけないのかについてお伝えしましたが、参考になりましたでしょうか ?

 

七草粥は、松の内が明ける直前の1月7日に食べるということで、お正月に慣れた気持ちと体を平常にリセットするきっかけになるのではないでしょうか。

 

最後までお読みくださってありがとうございました。

 

スポンサーリンク