1月7日には1年の無病息災を願って七草粥を食べますが、これ、赤ちゃんの離乳食にしてもいいんでしょうか ?
七草粥の材料にはちょっとクセがあるようにも思いますが・・・。
赤ちゃんに食べさせて大丈夫かしら ?
あと、アレルギーの心配はないの ?
ここでは、そんな疑問にお答えしたいと思います。
七草粥は離乳食にできる ?
七草粥の材料は、春の七草である、セリ、ナズナ(ペンペン草)、ゴギョウ、ハコベラ(ハコベ)、ホトケノザ、スズナ(蕪)、スズシロ(大根)の七つです。
基本的に、これらの具材で、赤ちゃんに食べさせてはいけないものはありません。
七草粥を離乳食にしても大丈夫ですよ。
基本は、葉物を細かく刻んであげることです。
通常の七草粥は、大人の場合7倍粥(七分粥)で作ります。
離乳食中期以降の赤ちゃんなら、大人と同じ7倍粥が食べられます。
離乳食初期の赤ちゃんなら、10倍粥(五分粥)を作って、具材の七草は湯がいて裏ごししてからお粥に混ぜると良いですよ。
七草のなかでセリには独特の匂いと若干の苦みがありますが、お粥に混ぜてしまえば赤ちゃんが嫌がることはあまりありません。
でも、気になるようでしたら、セリは抜いても良いですよ。
七草粥 アレルギーの心配は ?
では、七草粥の材料で、アレルギーの心配はないでしょうか ?
花粉症の方は、花粉関連食物アレルギー症候群(PFAS)を起こすことがあります。
七草粥の材料で、花粉関連食物アレルギー症候群を起こす可能性のあるものは、セリとゴギョウ(ハハコグサ)、ホトケノザです。
でも、花粉症は何度も花粉にさらされることで発症するものですから、新生児が花粉症になることはまずありません。
花粉症にかかる可能性があるのは、アレルギー抗体ができる1歳以降です。
ですから、七草粥で赤ちゃんがアレルギーを起こす心配はないと考えて良いでしょう。
ちなみに、パパやママが花粉症だと気になると思いますから、もう少し詳しくお伝えしておきますね。
セリ科植物は、ハンノキ・シラカバやヨモギの花粉との交差反応性を起こすことがあります。
またキク科植物の、ゴギョウ(ハハコグサ)とホトケノザは、ブタクサの花粉交差反応性を起こすことがあると言われています。
花粉関連食物アレルギー症候群(PFAS)を起こすと口の中が痒くなったり、ピリピリしたり、くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、涙、顔の腫れ、のどの閉塞感などの口腔アレルギー症候群の症状が出る場合があります。
万一に備えて
七草粥で赤ちゃんがアレルギーを起こすことはまずないとは言っても、絶対ではありません。
万一も考慮しておきましょう。
赤ちゃんに離乳食を与えるときは、初めてのものは1種類ずつ与えるのが原則です。
七草粥の場合、一気に7種類の材料が入りますので、赤ちゃんにとって初めての食材が複数入ることが考えられます。
セリ、ナズナ(ペンペン草)、ゴギョウ、ハコベラ(ハコベ)、ホトケノザ、スズナ(蕪)、など、スズシロ(大根)以外のものは普段あまり食べませんよね。
材料にこだわることはありません。
葉物はほうれん草などで代用するとか、種類を減らすとかして、初めての食材は1種類にとどめることをおススメします。
・ほうれん草
・小松菜
・人参
・大根の葉
・三つ葉
・白菜など
おわりに
七草粥は赤ちゃんの離乳食にできるか、また、アレルギーの心配はないかについてお伝えしましたが、参考になりましたでしょうか ?
1月7日は、赤ちゃんと一緒に七草粥(たとえ7種類全部入ってなくても)を食べて1年間の無病息災を願いましょう !
良い年になりますように !
七草粥の保存についてはこちらをどうぞ
最後までお読みくださってありがとうございました。