日に焼けた小麦色の肌が健康的だとして流行った時代もありました。
でもいまは、日焼けは後でシミやシワの原因となることが分かっていますから、肌を焼く人は少なくなったように思います。
日に焼けてしまったら
でも、日焼けしてしまったら、どうしましょう ?
日焼けは一種の「火傷(やけど)」ですから、まずはやさしく冷やすことです。
冷たいタオルなどでほてりを抑えながら、内側からの水分補給のため、ミネラルウォーターなどを摂ることをおススメします。
化粧水などで外側から水分を補給するのは肌のほてりが収まったあたりが良いと言われています。
さて、そのあとのケアはどうすれば良いでしょうか ?
シミ、そばかすやシワを抑える化粧品やサプリメントも多数で回っていますが、じつは日ごろの食生活に少し気を配るだけで、随分と日焼けのケアにつながるのです。
今回は、食事から日焼け対策をするために有効な食材をご紹介します。
日焼けの後遺症
日に焼けた後、それがシミやシワとなるのは、紫外線によって活性酸素が発生するためです。
活性酸素が発生するとコラーゲンや繊維細胞が酸化してみずみずしさと弾力を失ってしまいます。これがシワの原因となるのです。
また、メラニンはその黒さによって紫外線が真皮に届くのを防ぎ、真皮の酸化を防止する役割を果たしています。
生成されたメラニンは、通常、新陳代謝によって排出されるのですが、一度に日焼けが進むと新陳代謝が追い付けず、メラニンが残ってしまいます。
これがシミの原因となるのです。
これらを防ぐには、紫外線による活性酸素を抑えることが効果的となります。
そこで、日焼け対策には、抗酸化力の強い食材を使った食事をとることが望ましいのです。
日焼け対策になる食材
その代表は、夏野菜でおなじみのトマトです。
トマトには食材としてはダントツに強い抗酸化力のある「リコピン」が豊富に含まれています。
その上、同じく抗酸化力の高いビタミンEや、美肌効果のあるビタミンCも含まれています。
ビタミンEには、肌の新陳代謝を促す効果があるので、生成されてしまったメラニンを外に排出するために有効な栄養素です。
また、ビタミンCはコラーゲンの生成に不可欠ですので、美肌のためにぜひ取りたい栄養素です。
ビタミンCと言えばレモン、グレープフルーツなどの柑橘類を連想する方が多いと思います。
ですが、これら柑橘類やパセリ、セロリなどの香味野菜には、ソラーゲン(ソラレン)という光毒性を持った物質も含まれているので、摂り過ぎに注意です。
あまりなじみのない言葉ですが、光毒性とは、紫外線に敏感になり、紫外線を吸収しやすくする性質のことで、たくさん摂るとかえってシミを増やす原因になりかねません。
また、ビタミンCに関しては、じつは柑橘類よりも赤ピーマンや黄ピーマンに多く含まれているのです。
ですから、日焼け対策としてはソラレンを含む柑橘類は少し控えめにして、緑黄色野菜をしっかり摂るのがおススメですよ。
それではここで、日焼け対策に有効なリコピン、ビタミンE、ビタミンCを多く含む食材をまとめておきますね。
リコピンを多く含む食材
トマト、スイカ、にんじん、パプリカ、柿など
ビタミンEを多く含む食材
アーモンド、ひまわり油、鮎、うなぎ、抹茶など
ビタミンCを多く含む食材
赤ピーマン、黄ピーマン、ケール、芽キャベツ、イチゴ、ブロッコリーなど
おわりに
いかがでしたか ?
身近な食材が日焼け対策に有効なことがお分かりいただけたことと思います。
日焼け対策の基本は、日傘などを使って強い日差しに当たらないよう気を付けることですが、さらに食事に気を配ることで、しっかり日焼け対策したいですね。
最後までお読みくださってありがとうございます。
この記事がお読みくださったあなたの役に立てばうれしいです。