ごま油の効果・とり過ぎのデメリットとは ?

ごま油

香味豊かなごま油を使った料理は、食欲をそそりますね。

ごま油はヘルシーだと言われていますが、本当でしょうか?

 

今回は、ごま油の効能とデメリットについてまとめて見ました。

 

ごま油の効果は ?

ごま油には、ビタミンE、リノール酸、リノレン酸、セサミン、セレンが豊富に含まれています。

それでは早速、それらの成分から、ごま油の効果について詳しく見てみましょう。

 

セサミン
ごま油の効果を語るには、何と言ってもまずセサミンを挙げなければなりません。

セサミンは、ごまに含まれるポリフェノールであるリグナンの一種で、強い抗酸化作用があります。

 

抗酸化作用によって活性酸素を抑制することから、悪玉コレステロール(LDL)の酸化を抑えて、動脈硬化を防ぐなど生活習慣病の予防効果があります。

 

動脈硬化は、悪玉コレステロール(LDL)そのもので起こるのではなく、悪玉コレステロール(LDL)が酸化することで起こるのです。

 

一方、肝臓には余分な活性酸素を除去するための酵素を作る働きがありますが、活性酸素が多いと肝臓の働きが追い付かず、疲れてしまいます。

 

セサミンは、活性酸素を抑制することで、肝臓の働きを助けてくれるので、肝機能を高める効果があります。

また、その抗酸化作用から、肌の老化を抑える美容効果も期待できます。

セサミンは肝臓をサポート
セサミンは肝臓をサポート

 

ごま油の肝臓への効果についてはこちらもあわせてどうぞです。

>> 肝臓に良い食べ物ってなに ? ごま油が効果的 ?

 

さらに肝臓を守りたい方は、こちらもあわせてどうぞです。

>> 肝臓を守るサプリはどれ ? しじみ ? ウコン ? ヘパリーゼ ? それとも・・・

 

ビタミンE
ビタミンEは強い抗酸化力を持つビタミンとして知られ、「若返りのビタミン」とも呼ばれています。

細胞膜の中に多く存在して、肌の老化であるシミやシワなどを抑える効果があります。

また、毛細血管を広げて血流を改善する作用があることから、新陳代謝の促進や冷え性の改善にも効果があります。

 

セレン
セレンは、ミネラルの一種で、ビタミンEと同じように抗酸化があり、老化防止に役立ちます。それだけでなく、発育や生殖に欠かせない必須微量元素でもあります。

さらに、がんを予防する効果があると言われています。

 

リノレン酸
リノレン酸は、オメガ3脂肪酸と言われる不飽和脂肪酸のひとつで、体内で作れないため、食物などから摂取しなければならない、必須脂肪酸として知られています。

 

リノレン酸は、体内に入るとDHAやEPAに変換されて、中性脂肪や悪玉コレステロールを減少させる働きがあります。

 

また、脂肪の燃焼促進するので、ダイエット効果も期待できます。

 

さらに、アレルギーを抑制する効果があるので、上に述べたリノール酸のマイナス作用をある程度打ち消してくれるのです。

 

ごま油 とり過ぎのデメリットは ?

ここまでその成分から、ごま油の効果について、お伝えしてきましたが、ここでデメリットについても触れておきますね。

デメリットとなる成分は、じつはリノール酸にあるのです。

リノール酸
リノール酸は、サラダ油などに多く含まれる成分ですが、ごま油にも含まれている植物油てす。

リノール酸には、肌の保湿作用や抗炎症作用があり、皮膚のバリア機能を高めるスキンケア効果があることが知られています。

 

しかし、リノール酸の過剰摂取は皮膚炎や花粉症などのアレルギー症状を引き起こす原因となることも分かっているのです。

 

これが、ごま油を摂り過ぎてごいけない理由・デメリットなのです。

 

理想的な摂取量は1日あたり、小さじスプーン1杯から2杯程度と言われていますので、普通に摂る分には、健康効果の方が高いので安心して使えますね。

 

ごま油には、次に述べるリノレン酸も含まれていて、リノール酸の過剰摂取によるアレルギーを抑制してくれるのですが、含有量はリノール酸のほうが圧倒的に多いので、やはり摂り過ぎはいけません。

 

良い点だけに着目して摂りすぎると、思わぬ逆効果に出くわすことを記憶にとどめていただければと思います。

 アレルギー

 

 

おまけ ごまの歴史

ごま

ごま油のもととなる「ごま」は、たいへん歴史が古く、古代エジプトでは、薬用として用いられていたと言います。

 

日本では、縄文時代の遺跡からゴマの種子が未発見されたとそうですから、私たちとごまの関係はものすごく長いですね。

 

そして、ごまから作られるごま油は、クレオパトラも若返りオイルとして愛用していたとも言われていますから、そのアンチエイジングの効果は経験的に知られていたのかも知れません。

 

日本では、奈良時代には照明用の油として使用され、江戸時代に入って一般に広まり、天ぷらの揚げ油として使用されるようになったと言われています。

 

おわりに

いかがでしたか ?

ごま油には美容と健康に非常にうれしい効果があることがお分かりいただけたと思います。
それと同時に摂りすぎてはいけない理由もお分かりいただけたことでしょう。

 

食欲をそそる香味豊かなごま油を適度に使ってヘルシーな食事を楽しんでくださいね。

 

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熱中症対策~これだけは押さえておこう !

暑い日・吹き上がる水

暑い日に戸外で長時間過ごしたときや、場合によっては屋内でも熱がこもれば熱中症になることがあります。

ここでは熱中症対策として、最低限押さえていただきたいポイントをお伝えしたいと思います。

ポイントはこれだけ !

水分補給はスポーツドリンクで、できれば経口保水液がおススメ

体を冷やすときは、冷たいタオルなどで首のあたりを冷やす

それでは、なぜこれらが重要か順にご説明しますね。
そのためには、そもそも熱中症はどのようにして起こるかをお話ししなければなりません。

熱中症はどうして起こる ?

暑いと汗をかきます。
とても暑いとたくさんかきます。

そこで「水分が不足するので、こまめに水分補給をしましょう」と言われますね。

でもチョット待ってください。

じつは水分だけ補給してもダメなのです。

汗をかくと、水溶性のビタミンやミネラルが汗と一緒に流れ出てしまいます。

中でも、カリウム、ナトリウムが汗と一緒に体外に出て不足してくると体の機能が維持できなくなって、極端に不足すると生命にかかわることさえあるのです

この状態を「熱中症」と言います。

 

水だけを補給するとビタミンやミネラルの濃度がさらに薄くなり、その上また汗をかくので汗と一緒に流れ出てどんどん減少してしまう、という悪循環に陥ってしまうのです。

では、もう少し詳しくご説明しますね。

 

カリウムが不足すると・・・

カリウムは、神経や筋肉に情報を伝達するために必要なミネラルです。

カリウムが不足すると脱力感や吐き気、食欲不振などを起こし、程度が重くなると知覚障害や意識障害、筋肉のけいれんや不整脈を起こすことがあります。

さらに程度が進むと呼吸困難になることさえあると言われています。

ナトリウムが不足すると・・・

ナトリウム細胞の機能を維持したり、血圧の調整に必要なほか、カリウム同様に神経や筋肉への情報伝達に欠かせないミネラルです。

体内のナトリウムが不足すると、倦怠感や疲労感におそわれ、急激に減少した場合は昏睡状態に陥ることさえあります。

 

これで、大量に汗をかくと熱中症になってしまう理由がお分かりいただけたと思います。

 

 水分補給はスポーツドリンクで、できれば経口保水液がおススメの理由

ここまでお読みいただいたあなたには、もうその理由がお分かりですね。

そうです。
スポーツドリンクにはこのカリウムやナトリウムが含まれているのです。

そして、経口保水液は、スポーツドリンクに比べてカリウムとナトリウムが強化されているので、熱中症対策にすぐれた効果が期待できるのです。

 

冷たいタオルなどで首のあたりを冷やす理由

 首や腋の下には大きな血管が集まっています。

ですから、そこを冷やすことによって、冷やされた血液が体をめぐって効率的に体温を下げる効果があるのです。

屋外なら首に冷たいタオルを巻き、自宅なら両脇も保冷剤などで冷やすと効果的ですよ。

 

おまけ

うめぼし

補給が必要なミネラルとして、カリウムとナトリウムをあげましたが、あわせてクエン酸やビタミンB1を摂るのもおススメです。

クエン酸には、疲労物質である「乳酸」を分解してくれる働きがあり、ビタミンB1は糖分をエネルギーに変えて疲労回復に効果があるからです。

両方を同時に摂ると相乗効果で、疲労回復にたいへん良いと言われています。

クエン酸を多く含むものと言えば「梅干し」があげられます。
また、ビタミンB1を多く含むものは、「豚肉」や「ウナギ」などがあげられます。

ん ?

たしか、ウナギと梅干は一緒に食べてはいけない「食べ合わせ」と言われている組み合わせのひとつでは・・・。

安心してください。

これは単なる迷信です。

ウナギと梅干は、ともに食が進むことから食べ過ぎを諫めた(いさめた)ことばとも言われています。

 

おわりに

暑い日は極力外出を控えたいものですね。

そうは言っても止む無く外出しなければならないこともあるでしょうし、クーラーがなく家の中がかえって暑いということもあるでしょう。

そんなときは、ここに書かれたことを活用していただければと思います。
くれぐれも熱中症にはなりませんように。

 

最後までお読みくださってありがとうございました。

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夏バテ対策の6つのポイント・まとめ

 

暑い日のひまわり

暑い日が続くと、体がだるくなったり、食欲が落ちたり、よく眠れなくなったりと、さまざまな不快な症状に見舞われがちですね。

こんな、「夏バテ」の効果的な対策についてまとめてみました。

 

夏バテはどうしておこるの ?

暑く、湿度の高い日が続くと体がついてゆけず、自律神経が乱れてしまいます。

これが原因となって胃腸の機能が低下したり、入眠がうまくゆかなくなったり、倦怠感を覚えたりするのです。

加えて、現代では室内でエアコンを効かせることが多いので、外に出たとき、逆に外から室内に戻ったときなど、体温調節がついてゆけず、却って夏バテを増長させてしまう結果となります。

また、汗をかくことで水溶性のビタミンや、ナトリウム、カリウムなどのミネラルも汗と一緒に体外に出て不足がちとなることも疲れやだるさの原因となります。

 

では、夏バテにならないためにはどうすればよいのか、その対策を見てゆきましょう。

 

効果的な夏バテ対策は次の6

 

①アイスや清涼飲料はほどほどに、でもなぜ ?

暑いとついアイスや清涼飲料を多く摂りがちですが、これらは糖分を多く含みますから、血糖値が上がって食欲低下の原因となります。

ただでさえ食欲が落ちる暑いときに、これでは栄養不足となって夏バテを促進します。
これが「なぜ」の答えです。

摂りすぎないようご注意ください。

 

②職場では薄手のカーディガンを羽織る

「エアコンの温度設定は高めに」とは、良く言われることです。

先に述べたように、屋内外の温度差が大きいと体がついてゆけなくなって夏バテを増長させてしまうからです。

 

でも、職場のエアコンのリモコン権は、あなたにありますか ?
もしあれば、涼しいと感じない程度に設定しましょう。

また、風が直接体に当たると疲れますから、風向を壁や天井に向けて直接体に当たらないようにして、風量も弱く、しずかにしておくのが良いです。

でも、もしリモコン権があなたにないのなら、冷え過ぎから身を守るために薄手のカーディガンなどを用意しましょう。

職場で体を冷やして、仕事が終わってから熱い外気にあたると体調をくずす原因となります。

 

③食事はバランスの良いものをしっかり食べる

暑いとさっぱりした冷たい蕎麦、冷や麦、そうめんなどで済ませがちになりますね。

それもおいしいですが、偏らずにいろいろ食べて栄養をしっかり摂ることが夏バテを防ぐ基本です。

 

肉や野菜も少しずつでもバランス良くとってタンパク質やビタミン、ミネラルを補給しましょう。

とくに、ビタミンB類は糖をエネルギーに変換する働きがあって、疲労回復に欠かせない栄養素です。

昔から土用の丑(どようのうし)の日に「うなぎ」が食されてきたのも、このビタミンB類を豊富に含むからです。

ほかにビタミンB類を多く含むものとして、豚肉、たらこなどがあります。

 

サプリメントで補うことも良いと思いますが、頼りすぎは危険です。

却ってバランスをくずしたり、本来の食べ物を消化吸収する能力の低下につながりかねません。ですから、サプリメントはあくまでも補助とするのが良いと思います。

 

④ときには辛いものも有効

 

カレーライス

「しっかり食べろと言われても、そもそも食欲がないのに無理言うな」ですって ?
分かります。

 

そんなときは、少し辛めのカレーなどを試してみるのも良いですよ。
辛いものは胃腸を刺激して、食欲を増進させる効果があります。

肉料理にブラックペッパーを使うなど、香辛料の利用もおススメです。

 

タイなどの東南アジアやインドで香辛料の効いたスパイシーな料理が発達したのは、暑い環境で食欲を増進させる生活の知恵なのです。

試してみる価値があると思いませんか ?

 

⑤ぬるめのお風呂に入ろう !

熱いお風呂が好きな方も多いと思います。

でも、暑い日に熱いお風呂に浸かると汗がたくさん出て、ビタミンやミネラル不足を招いてよけい疲れます。

40℃以下のぬるめのお風呂にゆっくり浸かって疲れをとるのがおススメです。
エアコンで冷えた体を適度に温めることで、血流をうながして、疲労回に復効果があります。

 

さらに、リラックスすることでスムーズに眠りに入る効果も期待できます。
あと、湯上りには水分を補給しましょうね。

 

⑥できるだけ規則正しい生活をしよう !

バテ気味のときは、早く寝るにかぎります。

早寝して疲れを取り、暑くなる前に早起きして元気に一日のスタートを切りましょう !
その方が、仕事も遊びも効率よくできますよ。

 

おわりに

いかがでしたか ?
どれもシンプルで簡単にできそうですが、なかなか実行できないものですよね。

そうは言っても、気が付いたときにはすっかり夏バテになって、「しまった !」では遅いですから、そういうことにならないよう、どうぞお気を付けくださいね。

この夏も元気に乗り切りましょう !

 

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冷たいそばにわさび・温かいそばに七味のわけ

わさび

冷たい蕎麦にはわさびを入れて、温かい蕎麦には七味を入れる。
ふだん何となくそうして食べていますが、この違いはどこからきたのでしょう ?

実は、これには歴史的背景があったのです。

今回は、この違いについてまとめてみました。

 

冷たいそばと「わさび」のむすびつき

そばの歴史はたいへん古く、縄文土器からそば料理を食べていた形跡が発見されていると言われています。

広く食されるようになったのは、鎌倉時代で、そば粉を熱湯でこねて餅状にした「蕎麦がき」として食されていました。

それが、江戸時代初期(1600年代)になって細い麺状にした「そば切り」の形で食されるようになったと言われています。

これは、冷たいままで食されました。
温かいそばが出るのはもう少し後のことなのです。

 

そばには「たれ」が付き物ですが、当初「たれ」は煮詰めた酒と醤油で作ったり、味噌を水に溶いて作られたとされています。

 

そこに、鰹節が使われるようになって旨味が増しました。しかし、そのかわりに鰹節特有の生臭さが出てしまいました。

この鰹節の臭みを消すために、大根おろしが用いられるようになったのです。

 

同じころ、わさびが栽培されるようになると、大根おろしの代わりにわさびが使われ始め、そばと一緒に広まったと言われています。

 

温かいそばの登場

江戸時代初期に広がったそばですが、江戸時代中期(1700年代前後)になると、いちいちたれにつけて食べるのが面倒だという人たちが現れて、直接麺にたれをかけて食する方法が出てきました。

これは「ぶっかけ」と呼ばれました。

 

そして寒い時期には温かいたれをかけて食べる習慣が生まれて、現在の温かいそばの原型ができたと言われています。

このとき、温かいそばには、わさびは使われませんでした。
代わりに使われたのが七味唐辛子だったのです。

 

温かいそばに七味唐辛子が使われた理由

七味唐辛子

なぜ温かいそばにわさびが使われなかったかと言いますと、わさびの香味は揮発性なので暖かいとすぐ飛んでしまうからと言われています。

 

もう一つの理由は、わさびより、七味唐辛子の方が体を温める効果が高いからと考えられています。

唐辛子には「カプサイシン」という血のめぐりを良くして体を温める効果のある成分が含まれているからです。

 

七味唐辛子が考案されたのもわさび栽培が普及した江戸時代初期のころだったのですが、冷たい蕎麦切りには既にわさびが付いていたので、七味唐辛子と蕎麦は結びつかなかったのです。

 

代わりに、温かいそばの普及とあわせて七味唐辛子が使われるようになったと考えられます。

 

おわりに

いかがでしたか ?

冷たい蕎麦にわさびが、そして温かい蕎麦に七味唐辛子が使われる理由がお分かりになったと思います。

そばと薬味に関する歴史の流れを知ると、そばも一層味わい深いものになるのではないでしょうか ?

でも、「薬味」は好みがありますから、冷たいそばに七味唐辛子を使い、暖かいそばにわさびや大根おろしを使う方もいらっしゃると思います。

美味しく頂くオプションのひとつと考えると、自分に合ったオプションが見つけられればベストですね。

 

最後までお読みくださってありがとうございます。

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毛ガニの美味しい茹で方 解体のコツ 食べ方は ?

毛ガニを食べる前に

毛ガニの濃厚な味、たまりませんね。

「カニを食べると無口になる !」と言われるほど、食べ始めたらもう一心に、むさぼるように食べます。

せっかくですから、できるだけおいしく食べたいですよね。

 

ここでは、毛ガニをおいしく食べるための、ゆで方と解体方法のコツをしっかりお伝えしたいと思います。あと、おいしい食べ方もちよっと・・・。

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