乗り物酔いは、つらいですよね。
子供のころ、乗り物酔いをしやすくても、たいていは大人になるにつれて乗り物いしにくくなって、いつの間にか忘れてしまうと言われています。
でも、大人になっても乗り物酔いをする人はけっこういるんですよ。
乗り物酔いは本人はもちろん体が辛いですし、同乗者にも気を遣わせしまうので、大人だけに精神的にも切なくて、二重に辛いですよね。
願わくば、乗り物酔いとは早いところ、おさらばしたいですね。
ここでは、大人特有の乗り物酔いの原因と治し方についてお伝えしたいと思います。
また、大人の乗り物酔いの場合、病気の疑いはないのか、についてもあわせてお伝えしますね。
乗り物酔い 大人がなる原因は ?
乗り物酔いを治すには、まず原因を見ておきましょう。
原因が分かった方が納得して対応できますよね。
大人の場合、乗り物酔いの原因として最も多いのは、じつは、「ストレス」なんです。
これは頷けますね。
ほとんどの大人は「ストレス」を抱えて生きていますからね。
でも、「それなら大人はみんな乗り物酔いになるはずじゃないか ?」
と思いますよね。
でも、乗り物酔いになる人とならない人がいるのはなぜでしょう ?
それは、「ストレス」による症状の出方が人それぞれ、みんな違うからです。
「ストレス」が高まると、ある人は胃腸にきたり、またある人はイライラしたり、眠れなくなる人もいますし、免疫力が低下して風邪を引きやすくなる人もいます。
その中のひとつの現れ方として乗り物酔いを起こしてしまう人もいるのです。
乗り物酔いは、車などの揺れや振動、加減速などによって自律神経のバランスが乱れることによって起こります。
ですから、ストレスによって、自律神経のバランスが乱れると、車に酔いやすくなるのです。
自律神経と乗り物酔いの関係についてはこちらに説明していますので、あわせてご参照くださいね。
>> 乗り物酔いの対策 効く食べ物は ? 飲み物なら ? 薬選びの注意点は ?
もうひとつの原因として考えられるのは、三半規管が弱い場合です。
生まれつき三半規管の弱い方は、ストレスをあまり感じていなくても乗り物酔いを起こしやすい体質なのです。
それでは、大人の乗り物酔いの原因が分かったところで、次の章で対策についてお伝えしますね。
乗り物酔い 大人になってからでも治る ?
大人の乗り物酔いの治し方は、特別な方法があるのでしょうか ?
「ストレスが原因で乗り物酔いを起こすのなら、ストレスをなくしてしまえばいい」ですっ ? それができれば乗り物酔いに限らず、人生の多くの悩みは解決しますよね ?
ここではそんな魔法のようなことは言いません。
じつは、乗り物酔いの予防や対策は、大人も子供も同じなんです。
ただ、大人の場合、子供と違って自分で対策となる行動をとれるところが大きく違います。
やっていただきたいことをまとめておきますね。
たっぷり睡眠をとるとか、空腹・満腹を避けるとか、極めて一般的なことは省いて、大人だからこそ試して頂きたいことに限定しています。
・乗り物の中ではスマホをいじらない
下を見ないで遠くを見た方が酔いにくいです。
可能であれば前方の景色を見るのがおすすめです。
・念のため酔い止めの薬を携帯する
「万一酔ってもこれを飲めば大丈夫」と言う安心感が予防効果となりますよ。
・ごく少量のアルコールを摂る
グラスビール1杯とかで、リラックスした状態で乗れば予防になりますよ。
ドライバーさんには申し訳ないですけど・・・。
・衣服を緩める
特に、首のまわりと胃のあたりはゆるゆるにしてください。
でも、立ち上がるときは要注意ですよ。
ズボンやスカートが落ちたらはずかしいですからね。
・可能であれば窓を開けて外の風を入れる
・座席をリクライニングにして頭を固定する
・酔い止めを飲む
対策については、こちらに詳しくまとめてありますのでご参照ください(子供の場合の対策と基本は一緒です)。
>> 子供の乗り物酔い 対策は ? 症状の見分け方は ? 何歳からなるの ?
前の章で述べた、生まれついて三半規管の弱い方には、三半規管を鍛える訓練、つまり、平衡感覚を強める訓練がおすすめです。
三半規管を鍛える方法をまとめておきますね。
①片足立ちをする ②後ろ向きに歩く ③バランスボールを使う 何れの方法も試してみる価値はあると思いますので、試してみてはいかがでしょうか ?
片足立ちをして30秒から40秒こらえます。
左右5回ほど繰り返して行います。
毎日少しずつでも、片足立ちで立っていられる時間が長くなれば効果がでている証拠ですよ。
もちろん部屋の中で行いますよ。 屋外でやったら危険ですからね。
この方法も、三半規管を鍛えて平衡感覚を養うことができる簡単な方法です。
スペース的に無理がなければ、バランスボールを使うと効果が得られやすいです。
乗り物酔い 大人の場合は病気の可能性も・・ ?
大人の場合、注意していただきたいのは、病気の可能性もあるということです。
単なる乗り物酔いだと思っていたのに、じつは病気で乗り物に酔いやすい、ということもあるのです。
ひとつには、内耳の炎症があげられます。
風邪を引いたときなどに、菌が内耳に入り込んで炎症を起こすと、三半規管が上手く機能しなくなることがあります。
三半規管が上手く機能しなくなると平衡感覚が乱れて、乗り物酔いを起こしやすくなります。
風邪を引いた後で、耳が痛くなったり、めまいが続いたりしたときは、迷わずに耳鼻科を受診することをおすすめします。
もうひとつ、三半規管の病気として、「メニエール病」があげられます。
この病気は、進行すると、何もしていないときでもめまいを覚えるようになり、たいへん辛い病気です。
めまいが続いくようなら早めに病院で診てもらってください。
この場合は、やはり耳鼻科になりますが、かかりつけの内科でも診てもらえますよ。
おわりに
いかがでしたか ?
大人の乗り物酔いの予防と対策について、また、病気の可能性について伝えしましたが、参考になりましたでしょうか ?
あなたが一日も早く乗り物酔いから解放されますように !
最後までお読みくださってありがとうございました。