お酒を飲む人は、肝臓を守るために食べ物に気をつかったりしますよね。
しじみがいいとか、牡蠣がいいとか、あるいはレバーがいいとか・・・。
でも、毎日しじみや牡蠣やレバーを食べ続けるわけにはいきません。
栄養のバランスを考えて、いろいろな食べ物をまんべんなく食べるのが理想ですよね。
だいいち、毎日同じものを食べていたら、いくら健康に良いと言われても、飽きてしまいます。
そこで、食事とサプリメントを併用がおすすめです。
ここでは、お酒を飲む人の健康をサポートするサプリメントについてまとめてみました。
あ、肝機能が気になる方はこちらもあわせてどうぞ。
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目次
肝臓を守るサプリはどれ ? しじみ ?
しじみと言えば、その栄養素のひとつ、オルニチンが肝臓に良いことで知られていますね。
オルニチンの効能
オルニチンは、体内で生成された疲労物質であるアンモニアと肝臓内で結合して、無毒の尿素に変換する働きがあります。
ですから、肝臓の働きを助けて肝機能を向上させてくれるのです。
しじみのサプリメントやオルニチンのサプリメントを服用すると、朝の目覚めがスッキリするという経験を持たれる方が多いのは、このためなんです。
しじみの効能
しじみに含まれているのはオルニチンだけではありません。
気になる成分をあげておきますね。
・オルニチン
・タウリン
・必須アミノ酸
オルニチンの効能は既にお伝えしましたので、次にタウリンの効能について見てみましょう。
①アルコールを分解する酵素の働きを助け、肝臓の負担を軽くする。
②肝細胞の再生を促進する。
③肝細胞の中性脂肪を取り除き脂肪肝を改善する
必須アミノ酸
しじみには、9種類必須アミノ酸すべてが含まれています。
特に、必須アミノ酸のひとつであるメチオニンには、肝臓の毒素や老廃物を排出し代謝を促進する働きがあります。
しじみには、オルニチン、タウリン、必須アミノ酸と、肝臓に良い成分が3つも含まれているのです。
ですが、推奨される量のオルニチンを摂るためには、しじみを1日1,800個も食べなくてはいけません。
ですから、しじみはサプリで摂るのが効率的なのです。
しじみのサプリメントで「しじみ〇〇〇個分のオルニチン」と記載しているのはそのためです。
しじみやオルニチンのサプリメントには大きく2種類の系統があります。 ・しじみそのもののエキスをベースとしたサプリメント それぞれに利点があります。
・作られたオルニチンをベースとしたサプリメント
しじみエキスベースのサプリメント
自然食研の「しじみ習慣」が有名ですね。
しじみエキスをベースとしているので、しじみの栄養素が余すところなく含まれています。
上で紹介したすべての必須アミノ酸やタウリンも含まれているので、オルニチン以外の効果も期待できるのです。
作られたオルニチンをベースとしたサプリメント
協和発酵バイオの「オルニチン」は、しじみからエキスを抽出したものではなく、発酵技術で作られたオルニチンをベースとしています。
こちらは、純粋にオルニチンを効率よく摂りたい方におススメです。
オルニチンをサプリメントで摂る場合、1つ注意すべきことがあります。
それは、しじみエキスをベースとしたサプリメントには鉄分が含まれているということです。 じつは、鉄分は肝炎や脂肪肝をかえって悪化させるのです。
原料のしじみに鉄分が含まれているので必然なのです。
そして、サプリメントにするためには、しじみエキスを濃縮しています。
ですから、既に肝炎や脂肪肝を患っている方は、しじみのエキスをベースとしたサプリメントは避けた方が無難です。
あるいは使用前にドクターに相談してくださいね。
鉄分が摂取過多になると肝臓に蓄積して活性酸素を発生させます。 活性酸素は肝細胞を傷つけ、炎症がある場合悪化させてしまうのです。
しじみ習慣の製品サイトにも注意として、「特に肝炎やNASH(非アルコール性脂肪肝炎)、鉄分の摂取制限を受けている方は、必ず医師とご相談のうえご利用下さい。」と記載されています。→ 製品サイト
肝臓を守るサプリはどれ ? ウコン ?
続いてウコンについてお伝えしましょう。
ウコンは二日酔いの予防としてブームになったことがありますね。
これは、ウコンに含まれるポリフェノールの一種、クルクミンには肝臓を保護する作用があると言われているからです。
しかし、ウコンにも鉄分が含まれていますから、乾燥ウコン末をベースとしたサプリメントは、しじみ同様に、肝炎や脂肪肝の方にはおススメできません。
肝臓を守るサプリはどれ ? ヘパリーゼ ?
続いて肝臓水解物のサプリメントを見て見ましょう。
ヘパリーゼが有名ですね。
肝臓水解物とは、哺乳動物の肝臓(レバー)を加水分解酵素で分解してエキスにしたものです。
肝臓水解物は、アミノ酸が凝集されたエキスで、肝臓をサポートする効果として期待できるのは次の2つです。
①肝臓の新陳代謝を活発にして肝細胞を保護し、再生をサポートする。 しかも、レバーをそのまま食べるより、体に吸収されやすいというメリットがあります。
②二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの分解に寄与する。
肝臓水解物には、亜鉛、鉄分、葉酸なども含まれているので、精力増強にも効果があると言われていますが、お気づきの通り、これにも「鉄分」が含まれていますから、やはり肝炎や脂肪肝の方にはおススメできません。
肝臓を守るサプリはどれ ? マリアアザミ ?
マリアアザミってなに ? あまり聞いたことないかもしれませんね。
マリアアザミとは、ヨーロッパに自生するキク科の二年草で、その有効成分は、シリマリンです。
シリマリンは、ヨーロッパでは、古くから肝臓疾患の治療薬として用いられてきました。
特にドイツでは、薬用植物の評価委員会が、標準化製品の慢性肝炎と肝硬変への使用を承認しています(出典 : Wikipediaの「マリアアザミ」より)。
シリマリンは、通販で購入できますよ。
肝臓を守るサプリはどれ ? セサミン ?
最後にもうひとつ、セサミンについてお伝えしましょう。
セサミンと言えばサントリーの「セサミンEX」が有名ですね。
セサミンは老化防止をサポートすると言われています。
その理由は、セサミンには高い抗酸化作用があるからです。
活性酸素は、細胞を傷つけ、これが老化の原因とります。
セサミンはその高い抗酸化作用で活性酸素を除去してくれるのです。
じつはセサミンには、肝機能向上を助ける働きもあるのです。
理由は2つです。
①アルコール代謝に必要な酵素の働きを助ける
②肝臓の活性酸素を抑えて肝細胞を保護する
アルコールを摂取したときに生成されるアセトアルデヒドを分解する酵素の働きを強化してくれるので、肝臓の負担を軽くしてくれます。
アセトアルデヒドは、悪酔い・二日酔いの原因となる毒素ですよ。
また、老化の原因となる活性酸素は、じつは肝臓の中でもっとも多く発生しています。
そして、セサミンは脂溶性なので、途中で消化吸収されてしまわないで、肝臓までしっかり届くという特徴があるのです。
肝臓で発生した活性酸素が、セサミンの抗酸化作用で除去されるので、肝細胞が守られるのです。
じつは、セサミンはごま油からも効率よく摂ることができます。
でも、毎日規則正しく一定量のセサミンを摂るなら、サプリメントがおススメですよ。
ごま油についてはこちらもあわせてどうぞです。
おわりに
いかがでしたか ?
肝臓をサポートすると言われるサプリメントは色々あって、選択に迷いますよね。
ここでは、しじみ(オルニチン)、ウコン(クルクミン)、 ヘパリーゼ(肝臓水解物)、マリアアザミ(シリマリン)のサプリメントを取り上げてご説明しました。
あなたに最も合いそうなサプリメントが見つかりましたでしょうか ?
たとえ肝臓を守ってくれそうなサプリメントを摂ったとしても、飲みすぎては何にもなりません。
くれぐれもほどほどにしてくださいね。
アルコールと肝臓の関係についてはこちらもどうぞです。
>> アルコールは肝臓でどう分解される ? おつまみは何がいい ?
最後までお読みくださって有難うございました。