風邪をひいたときの病人食と言えば、お粥に梅干しが定番ですよね。
これって、梅干しが風邪に効果があるからでしょうか ?
また、風邪には焼き梅干しが良いとも言われています。
ここでは、梅干しや焼き梅干しが本当に風に効果があるのかにお伝えしたいと思います。
風邪に梅干しって効果ある?
私のところでは、風邪を引いたら食事はやっぱり白粥に梅干しにしています。
これだと、食欲がないときでもなぜか食べられるんですよね。
子供のころからそうしていたので、疑問を感じないでたべていましたが、じつは、風邪のときに梅干しって効果があったんです。
殺菌作用
よく、お弁当のごはんの真ん中に梅干しをひとつ乗せますよね。
これ、梅干しの殺菌作用を利用して、ご飯が傷まないようにするための昔からの生活の知恵なんです。
梅干しにはクエン酸がたっぷりと含まれています。
梅干しの酸っぱさのもとです。
その量は、100gあたり4g程度と、100gあたり6gのレモンには及びませんが食品の中では抜群に多いです。
レモンはご飯のおかずには向きませんが、梅干しはおかずになります。
このクエン酸の殺菌作用は、O157にも効果があるんですよ。
食欲増進
梅干しに含まれるクエン酸には唾液の分泌を促して食欲を増進させる効果があります。
それだけでなく、胃液や消化酵素の分泌を高める作用があるので、消化吸収を助けてくれます。
梅干しは、風邪で弱った胃腸を助け、低下した食欲を回復させてくれるのです。
消化の良いお粥に梅干しの組み合わせは、まさに風邪に効果のある昔からの日本人の知恵と言えますね。
梅干しには、もうひとつお腹に良いものが含まれています。
ピクリン酸です。
梅に微量に含まれているピクリン酸は腸の働きを活発にしてくれるので、熱で便秘がちのときに、便通の改善も期待できますよ。
血液サラサラ
梅干しに含まれるクエン酸には、クエン酸には血液をサラサラにして、血流を改善する作用があるので、免疫力を高めて、風邪からり回復を早めてくれます。
戦国時代に保存食として兵士が常備していた「梅干丸(うめぼしがん)」は、梅干しと米の粉、氷砂糖を練って作られてものだったんです。
日本人は古くから疲労回復や食品の保存に梅干しが良いということを経験的に知っていたんですね。
なお、クエン酸は疲労の原因である乳酸を分解してくれるので、疲労回復効果を高めるとも言われていますが、これについては研究者の間で意見が分かれているようです。
でも、いずれにしてもクエン酸には疲労回復効果があることには間違いありませんよ。
解熱・鎮痛作用
梅そのものには、解熱作用はありません。
しかし、梅干しを作るときに使われる紫蘇(シソ)の葉には、咳を抑え、解熱、発汗などの効果があります。
紫蘇は、梅干しの赤色を出すために使われていますが、意外な効果があったんですね。
また、紫蘇の葉には精神を安定させる効果もあると言いますよ。
風邪に梅干 焼くといいって本当 ?
梅干しを焼くと、さらに風邪に効果的だということ、ご存知でしたか?
梅干しを焼くと、梅干しに含まれている糖とクエン酸が結合して、「ムメフラール」という成分ができます。
「ムメフラール」には、血行を良くして代謝を高め、体を温める効果があるんです。
焼き梅干しの作り方は簡単ですよ。
梅干しを、弱火のフライパンで、焼き色がつくまでじっくり焼くだけです。
おわりに
いかがでしたか ?
風邪に梅干しが効果があるのか、そして焼き梅干しについてもお伝えしましたが参考になりましたでしょうか ?
梅干しで早く元気になりますように !
風邪のときは、こちらの食べ物も良いですよ。
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最後までお読みくださってありがとうございました。