風邪にお酒は消毒になる ? 効果は ? 薬と一緒に飲んでいい ? 卵酒は ?

日本酒

酒は百薬の長といいますが、風邪をひいたときにお酒飲むのはOKでしょうか ?  それともNG ?

 

私の父は、「おれは体の中からアルコール消毒しているから病気にならんよ」と言ってお酒を飲んでました。

 

お酒で風邪のウィルスは消毒されるでしょうか ?

 

お酒好きの人は、風邪のときでも「呑む」といいますが大丈夫なのか ?

 

ここでは、そんな疑問にお答えしたいと思います。

あと、卵酒に効果があるのかについてもお伝えしますね。

 

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風邪にお酒は消毒になる ?

風邪をひいたらビールでうがいをするとのどの痛みが取れるとか・・・。

お酒は確かに相当のアルコールが含まれていますから、風邪のウィルスを消毒できるというのももっともなようにも思えますが・・・。

 

お酒を飲むことで本当に体内のウィルスを消毒することができるのでしょうか ?

 

消毒用のアルコールは、ドラッグストアなどで売られているエタノールでも濃度が75%位はあります。

 

一方、飲むアルコールはと言うと、ビールで5%、日本酒で14%、ウィスキーで40%位です。

じつは、この程度のアルコールでは、殺菌効果はあまり期待できないんです。

 

アルコール濃度が40%未満になると殺菌力はかなり低下し、10%ではほとんど殺菌効果はないとされています。

 

それなら、アルコール度数の高いウィスキーをそのまま飲んだら ?

これは胃の粘膜を荒らすことになりますから、おススメできません。

 

つまり、お酒を飲むことで風邪のウィルスを殺菌する効果は、期待できないと言うことです。

 

 

風邪にお酒の効果は ?

では、風邪のときお酒を飲んではいけないのでしょうか ?

それとも、風邪に効果があるのでしようか ?

 

意外かも知れませんが、お酒には免疫力を高める効果があるんです。

お酒のアルコールには血管を拡張して血流を良くする働きがあります。

血流が良くなると、風邪のウィルスを撃退する白血球が体の隅々まで行きわたるので免疫力が高くなるのです。

 

また、ストレスが高まると免疫力が低下することが知られていますが、適度な酔いはストレスを解消してくれるので、免疫力が高まるんです。

 

さらに、適度なアルコールによってリンパ球の働きも活発になると言われています。

 

でも、これはあくまで少量のお酒の話ですよ。

お酒を多量に飲むと、逆に免疫力が低下します。

 

血中のアルコール濃度が一定以上になると、免疫細胞の活性が大幅にダウンしてしまうからです。

 

ですから、少量のお酒なら風邪に効果があるけど、決してたくさん飲んではいけないと言うことです。

 

 

風邪にお酒 薬と一緒に飲んでいい ?

かぜ薬

 

少量のお酒が風邪に効果があるのなら、薬との相乗効果で一層効くのでは ?

いいえ。

「効き過ぎ」るんです。

 

風邪薬はウィルスを殺すものではなく、熱を下げるとか、喉の痛みを取り除くとか、特定の症状を緩和するためのものです。

ウィルスを殺すのはあくまでも自分の体の免疫力によるのです。

 

そして、薬は体にとっては「異物」であり、「毒」なんです。

薬を飲むと、最終的には肝臓で分解されて無害なものになってから排泄されます。

 

ところが、そこでお酒を飲むと、肝臓はアルコールを分解するのにパワーを使って、薬の分解が追いつかなくなってしまうのです。

 

そのため、薬が解毒されないまま体をめぐることになってしまいます。

これが、薬が「効き過ぎ」る状態です。

 

薬によってはお酒と一緒に摂ることによって、重篤な状態を招くことがあります。

 

ですから、薬を飲むなら決してお酒を飲んではいけないのです。

 

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風邪に卵酒は効果ある ?

さて、ここまで風邪とお酒の関係、薬との関係についてお伝えしてきましたが、卵酒ならどうでしょうか ?

 

卵酒は昔から日本に伝わる民間療法として良く知られていますよね。

 

では、風邪に卵酒は効果があるのでしょうか ?

 

はい。

卵酒は風邪に効果があるんです !

 

既に述べたように、少量のお酒は血管を拡張して血流を良くする効果があります。

そこに卵の持つ栄養がプラスされますから、風邪に効くんです。

 

卵は、すべての必須アミノ酸を含む良質なたんぱく質のかたまりといっても良いほどです。

そして、アミノ酸は免疫細胞のもとであり、免疫力の維持・向上に欠かせません。

 

また、ビタミンA、D、E、B1、B2、B12などのビタミンも豊富に含まれています。

 

さらに特筆すべきは、卵白に含まれているリゾチームには、風邪の原因になる細菌などを溶かす働きがあるのです。

 

卵の栄養と、お酒による血流の増加、さらに、卵酒は温かくして飲むものなので、発汗を促します。

それらの効果で、風邪の引き初めには卵酒を飲んで十分な睡眠をとれば一発で治ってしまうことさえありますよ。

 

さて、この卵酒ですが、風邪薬との併用はどうでしょうか ?

少量とはいえ、卵酒にはアルコールが入っています。

そして、既に述べたようにアルコールと薬の併用はNGです。

ですから、風邪薬をのむなら卵酒は諦めましょう。

 

風邪の引き初めでまだ薬を服用していないときなら卵酒が有効ですよ。

 

 

卵酒の作り方は簡単です。

参考までの載せておきますね。

 

卵酒の作り方

材料 日本酒、卵、砂糖

①卵は軽く泡立つくらいまで混ぜ、砂糖を加える
②日本酒を沸騰直前まで温める
③温めた日本酒を少しずつ注いで、かき混ぜる

日本酒は、ゆっくり注ぐのがコツです。
一気に注ぐと温度が上がりすぎて卵が固まってしまいます。

しょうがの絞り汁を加えれば、更に体が温まりますよ。

 

 

おわりに

いかがでしたか ?

風邪にお酒は効果があるのか、薬と併用してもよいのか、さらに卵酒の効果についてお伝えしましたが参考になりましたでしょうか ?

 

風邪、早く良くなると良いですね !

 

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最後までお読みくださってありがとうございました。

 

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