タマネギ。
身近な食材ですね。
意外と知られていないのですが、じつは、タマネギにはダイエット効果をはじめ、さまざまな健康効果があるのです。
タマネギの健康効果を知るために、まずはタマネギの持っている栄養素を確認しましょう。
タマネギの栄養素
タマネギの主な成分は、次のとおりです。
・炭水化物
・食物繊維
・ビタミンB類
・ビタミンC
・葉酸
・カルシウム
・鉄分
・リン
・カリウム
・ケルセチン
・アリシン(硫化アリル)
とりわけ、アリシン(硫化アリル)とケルセチンの2つは、タマネギの健康効果の主役とも言える成分なのです。
アリシン(硫化アリル)の効果は ?
アリシンは、タマネギ特有の香りと辛みの成分で、タマネギを切ったときに目にしみて涙が出るのは、揮発したアリシンが鼻から入って目を刺激するからです。
アリシンは、はじめからタマネギに含まれているわけではなく、刻んだときに細胞膜が破壊されることで作り出される成分です。
アリシンには次の効果があります。
疲労回復
アリシンには、疲労回復効果のあるビタミンB1の吸収を高める作用があることから、タマネギを食べると活力がよみがえります。
免疫力を高める
アリシンは強い殺菌作用を有することから、免疫力を高める効果が得られます。
たんぱく質の分解を促進する
肉料理にタマネギを加えて調理すると、消化・吸収を高める効果がありますので、タマネギは、肉料理と相性が良いのです。
ただし、アリシンは熱に弱いので、すぐに調理せず、タマネギを切ったら10分くらい置いておくことで熱に強い物質に変化し、効力も維持できることが知られています。
では、もうひとつの主役、ケルセチンはどうでしようか ?
こちらもあまり耳慣れない名前ですが、ケルセチンこそは、多くの効果をもたらす成分なのです。
これは、ポリフェノールの1種で、タマネギにダイエット効果があると言われるのはケセルチンを多く含んでいるからなのです。
その含有量は、可食部100gあたり40mgと、野菜の中でタマネギがダントツトップなのです。
ケルセチンの効果は ?
ケセルチンの効果を1つずつ見てゆきましょう。
ダイエット効果
ケルセチンは、脂肪と結合して排せつさせる働きがあるため、脂肪の吸収を抑えて、ダイエット効果が期待できるのです。
肝機能向上
ケルセチンは肝機能、腎機能を高める作用があります。
アンチエイジング
ケルセチンには高い抗酸化作用があるので、細胞の老化を抑えるアンチエイジング効果が期待できます。
動脈硬化の予防
ケルセチンは血液をサラサラにする作用があるので、動脈硬化・高血圧・心筋梗塞などを予防してくれます。
アレルギー症状の緩和
ルセチンには、アレルギーを抑制する抗ヒスタミン作用があることが知られています。
そのため、アトピー性皮膚や花粉症などの、さまざまなアレルギー症状の緩和効果が゛期待できます。
コレステロールを抑える
ケルセチンは、血中のコレステロールを抑える働きがあることから、生活習慣病の予防に効果があると言われています。
ケルセチンにはじつにさまざまな効果があるのですね。
おまけの雑学~タマネギの由来
タマネギの歴史は古く、現在のイランを中心とした西アジアを起源として、紀元前から栽培されていたと言われています。
古代エジプトで、ピラミッドを造る労働者に報酬としてタマネギとにんにくが与えられていたと言う話は有名です。
タマネギを食べるとピラミッドを造るほどの元気が出る、というエピソードとも取れますね。
ちなみに、日本には江戸時代に伝えられたと言われていますが、一般にひろまったのは、明治にはいってからのことです。
まとめ
タマネギのもつ様々な健康効果がお分かりいただけたでしょうか ?
タマネギは、身近な食材ですから、おおいに活用して健康に過ごしたいですね。
最後までお読みくださってありがとうございます。
この記事がお読みくださったあなたの役に立てばうれしいです。