結婚式を予定していたら、身内に不幸があった !
式場も予約してあるし、披露宴の招待状も送っているし・・・。
どうしよう !?
一旦キャンセルして延期しなければいけないか、それとも予定通りに行うか ?
悩ましいところです。
人が亡くなるのときは分かりませんから、こればっかりはどうすることもできません。
今回は、こんな時どうしたら良いのか、対応のしかた、考え方についてお伝えします。
喪中に結婚式を挙げるのは延期すべき ?
一般的には、喪中は祝い事は行わないのが原則です。
結婚式も祝い事ですから、喪中は避けるべきと考える方が多いです。
では喪中とはいつまでをいうのでしょう ?
厳密には誰が亡くなったかで、喪中の期間が異なりますが、現代では一般的に、亡くなってから1年間を喪中と考えます。
ですから、喪中は祝い事を避けると考えると、結婚式は1年先に延期すべきというこくになります。
せっかく準備してきたのに・・・。
そこまで延ばさなくても、忌中(仏式49日、神式50日)が済むまで待てばいいよ、と考える方もけっこう多くいらっしゃいます。
しかし、49日以降となると、中途半端で却って式場の予約が間に合わないことが大いに予想されます。
そこで、いっそ1年先送りにして、たっぷり時間をかけて良い式にしようと考えるカップルもいらっしゃいます。
ただ、式を延期にすると式場のキャンセル料もかかるし、新婚旅行も組み直さなければなりませんので、負担がかかるのがつらいところですね。
【コラム 忌中・喪中の考え】
ここでチョット忌中・喪中の考え方について触れておきますね。
これは、日本古来からある神道の、死は穢れにつながるので喪中や忌中は他の人々との接触を避けるという考えによるものです。
仏式の49日の法要と神式の50日の忌明けが近いことからよく混同されますが、じつは仏教にも、また当然ながらキリスト教にも喪中、忌中という考え方はないのです。
如何に神道の考えが私たち日本人の生活に根強く残っているかが分かりますね。
喪中に結婚式を挙げるのはOK ?
一方で、喪中でも結婚式を挙げるのはOKと考える方も増えています。
結婚式を挙げて良いとする理由は、「故人は残された人たちの幸せを願っているのだから、結婚式を挙げることはかえって供養になる」と考えるからです。
そしてもうひとつ、式の案内を送ったゲストの方々は、予定を合わせてくださっているのだから、変更してご迷惑をかけないようにすると言うこともあります。
ちなみに私の姉の場合は、ある年の4月に祖母が亡くなりましたが、その年の5月に予定通り式を挙げました。
「喪中」どころか「忌中」の結婚式でした。
親戚からは、「亡くなったおばあちゃんも喜んでいるでしょう」と声を掛けて頂き、良い結婚式だったと思っています。
喪中に結婚式 内祝いはどうする ?
ここで、もうひとつのケースをご紹介します。
喪中に式は挙げなかったけれど籍を入れたところ、親戚からお祝いを頂いた場合です。
通常でしたら、「内祝い」としてお返しをしますね。
でも、喪中ということで結婚式を行わなかった場合は「内祝い」という表現も避けたいところです。
この場合は、「御礼」としてお返ししてはどうでしょうか ?
これならお祝いを贈って下さった方にも礼儀を尽くせますし、喪中と言うことを重んじた対応になると思います。
おわりに
喪中に結婚式を挙げるかどうかは、さまざまな考え方があって、「正解はこれだ !」と決めつけることはできません。
あえて正解はこれというなら、「両家で話合って、お互い納得できる方法を選ぶ」ということにななります。
この記事が、検討される上でご参考になれば嬉しく思います。
最後までお読みくださってありがとうございました。
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