身内で不幸があったとき、「今回喪中になるのかしら ? 年賀状は出してはいけないのかしら ?」と悩むことがありますね。
今回は、年賀状の喪中期間と親族の範囲、そして喪中はがきはいつまでに出せばよいかをまとめてみました。
年賀状の喪中の期間は ?
既に廃止されましたが、昔「服忌令(ぶっきれい)」というものが太政官(古いですねぇ)より布告されて、その中で故人別に服喪期間が定められていました。
それによると、たとえば、父母と夫は13ヵ月、妻と子は90日です。
また、妻の父母は服喪に該当していません。
「服忌令(ぶっきれい)」は、いまでも服喪の参考にされているようです。
でも、いつまでを服喪とするかは基本は個人の判断になります。
一般的に故人が亡くなってから1年経てば年賀状を出して問題ありません。
また、妻と子は服喪期間が90日だからと言って、3ヵ月前に家族を亡くした人が年賀状を出すでしょうか?
この場合、その年は年賀状を出すのを控えるのが自然です。
夫婦連名で年賀状を出している場合(私もそうです)は、妻や夫の父母が亡くなったらやはり「喪中」のはがきを出すのが一般的です。
「喪中」の欠礼はがきを出すことについては、規則はありません。
1年を目安として、故人との関係で自分の気持ちに従って判断して問題ないのです。
年賀状の喪中の範囲は何親等まで ?
それでは、誰が亡くなったら「喪中」となるのでしょうか?
これは、一般的に二親等までとされています。
つまり、配偶者、子供とその配偶者、両親、祖父母、兄弟姉妹とその配偶者、配偶者の両親及び祖父母までです。
これらの身内の誰かがなくなったら、「喪中」のはがきを出す必要があります。
ただ、二等親の親族で、同居していない場合は「喪中」の扱いをせずに、年賀状を出す方が増えているようです。
年賀状の喪中はがきはいつまでにだせばいいの ?
さて、次に喪中のはがきを出すタイミングですが、これは相手が年賀状の準備をする前に出すのが望ましいです。
ですから、11月終わりから12月初めには喪中はがきが相手に届くように出したいものです。
しかし、そうは言っても年賀状を出した後で身内が亡くなることもあります。
これはもう仕方がありません。
後から喪中はがきを出し直す必要はありません。
年末近くに身内が亡くなって、喪中はがきを出せずじまいで年を越して、相手から年賀状を受け取ることがあります。
この場合は「寒中見舞い」を書いて、年末に不幸があって年賀状を出せなかった旨をお伝えすればよいのです。
もうひとつ
今度は立場が代わって、相手が喪中のときに誤って年賀状を出してしまったら、どうしたらよいでしょう ?
この場合は、寒中見舞いでお詫びを伝えます。
たとえば、「先日は、〇〇様のご逝去を存じ上げずに年賀状をお送りして、大変失礼いたしました。心よりお詫び申し上げますとともに、謹んで哀悼の意を表します。」などと書いて寒中見舞いを出すのが良いでしょう。
最後までお読みくださってありがとうございました。
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