節分にいわしを飾る ? 柊も ? いつからいつまで飾るの?

柊鰯

いまではあまり見かけなくなりましたが、節分になると、玄関にいわしの頭を飾っている家があります。

よく見ると、何かの木の枝に刺してあります。

これ、一体なんのために飾っているのでしょう ?
なんか不気味ですよね ?

 

今回は、この世にも不思議ないわしの頭を飾る意味についてお伝えしたいと思います。

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節分にいわしを飾る その意味は ? 

節分にいわしの頭を飾る意味は、じつは「魔除け」なのです。

つまり、豆まきと同じで、鬼を追い払うためにいわしの頭を飾るのです。
なんで、いわしの頭に鬼を追い払う力があるの ? と思いますよね。

その理由は、いわしの「臭い」と焼くときの「煙」にありました。

 

昔から煙は邪気を払う力があるとされています。
特に脂の乗ったいわしは、焼くと盛大に煙が出ます。

そのため、節分には煙をたくさん出すいわしを焼くのです。

 

いわしはまた、焼くと独特の強い臭いを発します。
鬼は、いわしを焼いた時の煙も、いわしの強い臭いも大嫌いなのです。

これが、焼いたいわしの頭を木の枝に刺して玄関に飾る理由です。

あっ、もちろん身の方は食べますよ。

鬼もびっくり !

 

節分に柊も飾る ?

節分にいわしを飾るときに使う木の枝には、「柊(ひいらぎ)」を用います。

なぜ柊かと言うと、柊の葉は硬く、のこぎりのようにトゲトゲしていて、そのトゲで鬼の目を刺すのだとか・・・。

柊は、モクセイ科の常緑高木で、晩秋から初冬にかけて花をつけることから「木」偏に「冬」と書くのですが、チョット粋な名前の木ですね。

 

それで、焼いたいわしの頭と柊をセットにして玄関に飾るのです。
これを「柊鰯(ひいらぎいわし)」とか、「焼嗅(やいかがし)」と呼んでいます。

 

柊鰯を玄関に飾るのは、西日本を中心として古くから伝えられている風習で、平安時代に 既にあったと言われています(その頃はボラの頭を使っていたようです)。

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ちなみに私が生まれた街、函館では見たことはありません。
柊は北海道には自生していからかも知れません。

 

私が柊鰯を知ったのは、姉が旦那の転勤でしばらく奈良に住んでいたときのことです。
姉夫婦も初めて見たと言ってわざわざ写真に撮っておいたのを見せてくれたことを覚えています。

初めて見る者にとっては、じつに不思議な光景ですね。

 

節分の飾りはいつからいつまで ?

では、節分のいわしの頭と柊の枝は、いつから、そしていつまで飾っておくのでしょうか ?

地域や家庭によって、下に挙げたようにまちまちですが、ほとんどのご家庭では節分の日だけ飾って翌日には片づけています。

・小正月(1月15日)の翌日から節分まで
・節分の日だけ
・節分から2月いっぱい
・節分からひな祭りまで 

現代では、ネコやカラスに散らかされないように、早めに片づけた方が良いようですね。

 

では、柊鰯は片づけたあと、処分はどうするのでしょう ?

玄関先に埋めるとか、灰になるまで焼くとか、いくつか処分法がありますが、最も現実的なのは、「半紙に包んで、塩で清めて捨てる」です。

もし、 柊鰯を試してみられたら、きちんと処分しましょうね。

 

 

おわりに

いかがでしたか ?
いわしは、食べるだけでなく、魔よけとして飾ることもあったのですね。

関西でもしだいに飾るご家庭が少なくなっている柊鰯(ひいらぎいわし)ですから、飾ってみると注目されるかも・・・。

 

最後までお読みくださってありがとうございました。

 

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