離乳食の時期が近づくと、真っ先に気になるのが「アレルギー」ですよね。
赤く発疹が出て痒くなったり、症状が重い場合はアナフィラキシーショックを起こしてしまう食物アレルギー。
我が子にはそんな辛い思いはさせたくありません。
そこで、早いうちにアレルギーの検査をしておいた方が良いのではないかと考えるママも大勢います。
あと、アレルギーの危険性のある食材は食べさせるのを遅らせた方が、アレルギーが出にくいと考える方もいます。
ここでは、離乳食を与える前にアレルギー検査が必要かどうか、また、離乳食を遅らせた方がアレルギーは出にくいのか、についてお伝えしたいと思います。
離乳食 アレルギー検査は必要 ?
離乳食を始める前に、念のために赤ちゃんにアレルギー検査を受けさせようと考えるママは結構いらっしゃるようです。
アレルギー検査には、血液検査、皮膚検査、食物負荷試験など、いくつか方法があります。
血液検査だと、赤ちゃんの場合血管を探すのがたいへんなので、生後1歳を過ぎるまでは控えた方が良いですよ。
皮膚検査なら生後4ヵ月くらいから可能ですが、それでも赤ちゃんに多少の負荷をかけることになります。
ただ、検査でアレルギー反応が陽性だからと言って必ずしもその食材を食べたらアレルギーを起こすかと言えば、そうとは限らないのです。
また、逆に検査でアレルギー反応が陰性であっても、食べたらアレルギー症状がでることもあります。
実際のところは食べてみないと分からないのが現状なんです。
食物に対するアレルギー検査は、じつは信頼性があまり高くないのです。
あくまでも診断するうえでの参考なのです。
ですから、絶対にアレルギー検査が必要と言うことではありません。
あまり神経質に恐れないで、注意はしながらも大らかに食べさせて良いと思います。
でも、離乳食を食べさせたあと、発疹やかぶれなどの皮膚症状、息苦しくなるなどの呼吸症状、下痢や嘔吐といった症状がでたら ?
そんなときは、迷わずかかり付けの小児科で診てもらってくださいね。
離乳食のアレルギー検査 方法は ?
どうしてもアレルギー検査をしておきたい場合は、上に述べたように赤ちゃんの場合、血液検査は難しいので、皮膚検査になります。
アレルギーの皮膚検査にはプリックテストとスクラッチテストの2通りあります。
プリックテストは、皮膚に針を押し付けて、アレルゲンを少量皮膚に滴下して、15分後に出現した膨疹径を測定する方法です。
同様に、スクラッチテストは皮膚を引っ掻いてアレルゲンを少量滴下して反応を見る方法です。
いずれも出血しない程度の傷なので、赤ちゃんの負担は比較的少ないと言えます。
また、踵(かかと)の毛細血管から血液を採取して検査する最新設備を備えた医院もありますよ。
皮膚テストは15分くらいで結果が分かります。
血液テストなら1週間くらいを要します。
なお、検査の費用は、アレルゲンの項目や病院にもよりますが、5,000円~6,000円くらいが多いですよ(平成30年現在)。
離乳食を遅らせるとアレルギーは出にくい ?
アレルギーの原因となりやすいといわれている食材は、離乳食に取り入れるのを遅らせると良いと言う考えがあります。
でも、開始時期を遅らせてもアレルギーを起こすリスクが減ると言う根拠は、じつはないのです。
アレルギーを恐れるあまり、食材を極端に制限してしまうと栄養が偏ってしまいます。
むしろ、いろいろ食べさせて、万一アレルギー症状が出たら医師に相談する方が賢い与え方と言えます。
離乳食 アレルギーの対処法は ?
そうは言ってもやっぱりアレルギーを起こさないか心配ですよね。
そこで、離乳食でアレルギーのリスクを減らす方法をお伝えしましょう。
初めての食材を使った離乳食を与えるときは、次のことを守ってください。
1種類しか与えないこと 初めて与えた食材が1種類なら、その食材がアレルギーの原因と推定しやすくなります。 赤ちゃんの体調・きげんが良いときに 食物日誌をつける 平日の午前中に与える 休日だと医院はたいていお休みです。 午後から与えた離乳食でアレルギー症状が出たら、医院の診療時刻に間に合わない可能性が高くなります。
万一アレルギー症状が出たときにはじめて与えた食材が複数あると、どれが原因か特定することが難しくなります。
ぐずって離乳食を食べたがらないときは、体調が悪いかも知れません。
そんなときに初めての食材を与えると体調のせいか、アレルギー症状なのか区別がつかなくなります。
万一アレルギーの症状が出たとき、医師に見せると原因を推定に役立ちます。
これはもちろん、万一アレルギー症状が出たときに、すぐにかかり付けの小児科に駆け込むための用心です。
また、食べてからアレルギー症状が出るまでには1~2時間かかります。
場合によってはもっと後で症状がでもことがあります。
おわりに
いかがでしたか ?
離乳食を与える前にアレルギー検査が必要かどうか、また、アレルギーが出やすいとされる食材は与えるのを遅らせた方が良いかについてお伝えしましたが参考になりましたでしょうか ?
離乳食には細心の注意を払いながらも、過度に神経質にならずに、できるだけいろいろな食材(もちろん月齢に合ったもの)を食べさせてあげてくださいね。
母子ともに健やかでありますように !
最後までお読みくださってありがとうございました。