秋の味覚といえば~サンマの効能

サンマの炭火焼き

秋の味覚といえば、マツタケ、栗、柿などいろいろありますが、なんといっても秋の味覚の代表はサンマではないでしょうか?

脂の乗ったサンマを焼く匂い。

それだけで食欲をそそりますね。

 

サンマは美味しいだけでなく、じつは様々な健康効果があるのです。

今回は、そんなサンマの効能についてお伝えします。

 

サンマの脂はヘルシー

「脂が乗っている」とは、つまり脂肪が多いということです。
「脂肪は太るもと」と思われていますが、それは動物性の脂肪のことなのです。

 

動物性の脂肪は、飽和脂肪酸が多く、特徴として冷やすと固まります(ラードやバターを想像してみてください)。

動物性の脂肪が体内に入ると、大きなエネルギー源となるのですが、摂りすぎると血中に溜まりやすく、悪玉コレステロールを増加させます。

つまり、高血圧、動脈硬化などの生活習慣病を招きやすくなるのです。

 

一方、サンマの脂肪は、DHAEPAといった不飽和脂肪酸が多く、冷やしても固まりません。お刺身を醤油につけるとうっすらと脂が広がるように、さらさらしてるのが特徴です。

そしてなにより、血中のコレステロールを減少させる働きがあって、生活習慣病の予防につながるのです。

 

EPAは血液をサラサラにして、DHAはあたまの働きを良くすると言われていますね。

サンマの脂がヘルシーなことがお分かり頂けたと思います。

 

サンマは丸ごと頂きましょう !

サンマには、ほかにもビタミンA、ビタミンB2、ビタミンD、ビタミンEが豊富に含まれています。

それぞれの効能を見てみましょう。

 

・ビタミンA
 皮膚や粘膜を健康に保ち、美肌に欠かせない栄養素です。

・ビタミンB2
 糖質をエネルギーに変えて疲労回復の効果があります。

・ビタミンD
 カルシウムの吸収を促して骨を丈夫にする効果があります。

・ビタミンE
 抗酸化力があって肌や内臓の老化を抑える効果があります。

 

そして、これらのビタミン類は、じつはサンマのワタ(内臓)に多いのです。

ですから、サンマはワタまで丸ごと頂くのが理想的な食べ方といえます。

でも、「ワタは苦くてイヤ」という方が多いですよね。

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そこで欠かせないのが大根おろしです

大根おろしは、ワタの苦さを消してくれる効果があります。
また、ジアスターゼ(アミラーゼ)という酵素が含まれていて、でんぷんの消化を助けてくれます。

つまり、大根おろしは一石二鳥のすぐれものなのです。
昔の人は経験的にサンマと大根おろしの組み合わせが良いことを知っていたのですね。

 

さらに、レモンや酢橘(すだち)などの柑橘類をしぼってかけると一層おいしく頂けますよ。

大根おろし

すだち

 

チョット脱線

「あはれ
 秋風よ
 情(こころ)あらば伝へてよ」

で始まる佐藤春夫の「秋刀魚の歌」という詩にも次のようにうたわれています。

「さんま、さんま、
 そが上に青き蜜柑(みかん)の酸(す)をしたたらせて
 さんまを食ふはその男がふる里のならひなり。」

中略

「愛うすき父を持ちし女の児は
 小さき箸をあやつりなやみつつ
 父ならぬ男にさんまの腸(はら)をくれむと言ふにあらずや。」

(以上「佐藤春夫詩集」より抜粋)

切ない内容の詩のなかで、食卓の情景が目に浮かぶところが一層切なさを感じさせるように思います。

 

おわりに

いかがでしたか ?
秋の味覚・サンマの効能がお分かり頂けたこととと思います。

DHAやEPAは、サプリメントで補う方もいると思います。
でも、味気ないサプリメントより、せっかくですから身近な食材で美味しく摂りたいですね。

御馳走様でしたー。

サンマ ごちそう様でした

 

最後までお読みくださってありがとうございます。

この記事がお読みくださったあなたの役に立てばうれしいです。

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