平成30年9月6日午前3時7分59秒。
突然の上下振動。
続いて横揺れ。激しさを増した !
緊急地震速報は、縦揺れを感じた後に鳴った。
「揺れに備えろ !? もう来てるって !!」
すぐにテレビを点けて情報収集。
ところが、10分くらいで停電 !
続いて断水。
マンションなので停電になると屋上の給水タンクに水をくみ上げるポンプが作動せず、断水になるのです。
これが私が体験した「北海道胆振東部地震」の始まりでした。
ここでは、この震災で私が痛感した災害への備えの必要性、最低限何が必要なのかについてお伝えします。
災害の備え 私の体験談
私の家では、災害に備えて次の7つを常備していました。
①ペットボトルの飲料水
②非常食
③乾電池
④トランジスタラジオ
⑤トイレ用の水(10Lのポリタンクで保存)
⑥懐中電灯・非常灯
⑦バケツ・ポリタンクなど(給水を受けるときに必要です)
停電になってすぐ使ったのは非常灯とトランジスタラジオでした。
手探りで懐中電灯を取り、その明かりを頼りに非常灯を点灯。
とりあえず暗闇に明かりが灯れば少し安心できます。
非常灯は100均で買った直径10cmほどの、据え置き型のLEDのライトです。
単三電池3本でかなり明るいですよ。
次に使ったのは、トイレ用の水です。
小の方なら1回ごとに流さず、溜めてから流しても大丈夫です。
3回くらい溜めて、5Lくらいの水で流してもOKでした。
幸いなことに近くの公園の水道は断水していなかったので、トイレ用など、生活用水を翌日明るいうちにバケツで運んでおきました。
停電から復旧したのは翌日の午後6時ころ。
停電から復旧すると漸く水も出るようになって一安心です。
余談ですが、停電の夜に、娘が窓から空を見上げて「今日はお星さまがキレイ !」と言ったのが忘れられません。
本来の夜空を久しぶりに見た思いです。
食料に関しては、非常食にはとりあえず手を付けず、冷蔵庫の中の食べられるものから食べて凌ぎました。
災害の備え 家庭で必要なこと !
今回の体験で、上記の7つの備えのほかに、さらに次の5つが必要だと言うことに気が付きました。
①現金
停電でATMが止まってしまうと現金を下ろせません。
可能な限り、2~3万円は普段の生活費とは別に手元に置いておくと心強いです。
②スマホの乾電池用充電器
停電するとスマホや携帯の充電ができません。
乾電池で充電できれば安心ですが、今回の震災では、乾電池や水とともに真っ先に売り切れました。
平常時に用意しておくべきと痛感しました。
③エマージェンシーシート
災害発生が冬場の場合、停電やガスが停止すると当然ですが暖房は使えません。
そんなときに役に立つのがエマージェンシーシートです。
薄いアルミの材質ですが、熱を逃がさないのでしばらくの間は寒さをしのぐことができます。
ただし、長時間になると中にこもった汗が冷えて、かえって寒くなりますので万能ではありません。
毛布などと併用が望ましいです。
④最寄りの避難所の確認
たいてい学校が避難所に充てられますが、平常時から災害時に避難所になる場所を確認しておくと安心です。
万一、災害時に家族がバラバラで、自宅が入れる状況でなくなってしまった場合は、最寄りの避難所で合流することを平常時に家族で申し合わせておくと良いと思います。
今回は近くの小学校が避難場所として指定されました。
トイレを借りようと考えて行ってみたら、断水していて用を足した後はバケツで水を流すよう言われました。
⑤給水所以外で水を確保できるところの確認
私の場合は幸運にも近くの公園と区民センターで24時間水を得ることが可能でした。
給水所は車でなければいけない場所でしたので、これは非常に助かりました。
災害の備え 車では ?
今回の震災で私の失敗は、車のガソリンを充分に入れておかなかったことです。
私は地下鉄で通勤していて、車は主に休みの日に買い出しに使うのですが、前回の買い出しのあと、ガソリンを入れそびれていました。
ところが地震が起きた日の早朝、ガソリンスタンドが開く前に車で会社に向かったため、給油のタイミングを失ってしまったのです。
帰宅時にはEmptyランプが灯り、心細い状態に・・・。
しかも帰路にあるスタンドはすべて閉まっていました。
翌朝ようやく見つけたスタンドでは長蛇の列。
給油まで1時間近くかかりました。
しかも1台につき2,000円までの制限給油です。
平常時から、ガソリンは、満タンとまでいかなくても、常に半分くらいは入れておかないと、災害時に移動がままならないことになってしまいます。
反省しきりです 。
災害時はガソリンの給油が難しくなります !!
給油できても制限付きです。
おわりに
いかがでしたか ?
今回は平成30年9月5日の「北海道胆振東部地震」における私の体験談として、災害に対する家庭での備え、車での最低限の備えについてお伝えしましたが、参考になりましたでしょうか ?
最後にまとめておきますね。
・ペットボトルの飲料水
・非常食(最低2日分)
・乾電池
・トランジスタラジオ
・トイレ用の水(2回分 10L)
・懐中電灯
・非常灯
・バケツ・ポリタンクなど(給水を受るため)
・車のガソリンは常に半分以上に !
・生活費以外の現金2~3万円(ATM復旧までのしのぎ)
・スマホの乾電池用充電器
・エマージェンシーシート(冬季)
・最寄りの避難所の確認
・水を確保できる場所の確認
非常食や飲料水など、すべて1週間分があれば理想的ですが、膨大な量になってしまいます。
我が家では2日分を目安として、あとは事後に何とか調達することを想定しています。
最低限必要なものに限定すると
・飲み水
・トイレ
・万一の時の移動手段(動く車の確保)
・現金
最低これだけ確保できれば数日は生きられます !
愛する家族を守るために、そして自分の身を守るために、平常時から備えに気を配ることが大事であることを、今回の地震で私自身が痛感しました。
これも余談ですが、災害の翌日、遠方の友からの電話に心が温かくなりました。
逆の立場のときも絶対忘れません。
災害はいつ起こるか分かりません。
お互い、備えはしっかりしておきましょうね。
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最後までお読みくださってありがとうございました。