この頃良く眠れない。
朝起きても何だか寝た気がしない・・・。
そんな、安眠したい方のために、安眠に効果がある食材をご紹介しますね。
目次
安眠の仕組みとはなんでしょう ?
私たちの体は、日中は交感神経が活発に働いて、活動的になります。
そして、夜になると交感神経の代わりに副交感神経の働きが強くなってしだいに活動量が低下してリラックスし、しだいに眠気をおぼえます。
通常はこれが自然に繰り返されて、毎日のリズムを作っています。
寝付かれないのは、このリズムが乱れて、夜になっても交感神経が働き続け、副交感神経が優位にならない状態が続いてしまうためです。
安眠のために必要なものは ?
交感神経と副交感神経の働きに強くかかわっているのがセロトニンという神経伝達物質です。
セロトニンは日中は交感神経を刺激して活動的に動けるようにしてくれます。
そして夜になると、メラトニンという睡眠を促すホルモンが分泌されてきます。
じつはこのメラトニンはセロトニンから作られるのです。
ですから、セロトニンが不足すると、メラトニンも不足することとなってなかなか寝付けなくなってしまうのです。
そこで、安眠のためにはセロトニンが不足しないようにする必要があります。
セロトニンを補うには
セロトニンは、トリプトファンというアミノ酸とビタミンB6から体内で合成されます。
少しわかりにくいかも知れませんが、要するに、安眠のためには、トリプトファンというアミノ酸とビタミンB6が欠かせないということです。
つまり、睡眠ホルモンのメラトニンが作られる下の図式のようになっているということです。
トリプトファン + ビタミンB6 → セロトニン → メラトニン
そこで、これらを多く含む食べ物を日頃から摂っていれば、セロトニン不足にならずに、不眠のリスクを軽減するとこができることになるのです。
では、いったいどんな食べ物にトリプトファンが多く含まれているのでしょうか ?
トリプトファンを多く含む食材は ?
牛乳、アーモンド、肉類、赤身魚、チーズ、すじこ、たらこ、そば、あずき、ひまわりの種、バナナ、大豆、納豆、豆類などに多く含まれています。
なかでも、大豆、あずき、ひまわりの種はとりわけ多くトリプトファンを多く含んでいます。
普通に食べることのできるものばかりですね。意外でしたか ?
ビタミンB6を多く含む食材は ?
肉類、赤身魚、レバー、豆類、にんにく、くだもの、ごま、抹茶などです。
こちらも普通に食卓に上りますね。
ほかに安眠効果のある食材はないの ?
緑茶
緑茶には、テアニンというアミノ酸が豊富に含まれています。
そしてテアニンには、ストレスを緩和させ、リラックスさせる効果があることが知られています。
緑茶には当然カフェインも含まれていますが、テアニンのリラックス効果がカフェインによる興奮を抑えて、ゆったりした気分にさせてくれるのです。
お茶を飲むと落ち着くのはこのためだったんですね。
トマト
トマトに含まれるギャバというアミノ酸にも、興奮を抑えてリラックスさせる効果があります。
ほかにも、温州みかん、じゃがいも、ブドウなどにもギャバが多く含まれています。
ギャバはチョコレートで有名になりましたが、すべてのチョコレートに含まれているわけではありません。ギャバを含むチョコレートは、特別に配合されたものですからお間違えのないように・・・。
テアニンやギャバは、サプリでも摂ることができますよ。
おわりに
いかがでしたか ?
安眠に導いてくれる食材は決して特別なものではなく、普段の食事のなかでチョット意識すれば十分に摂ることのできるものばかりであることがお分かりいただけたこととおい思います。
偏らずに、まんべんなく、いろいろなものを食べることで、トリプトファンもビタミンB6も摂ることができます。それと、寝る前に神経を高ぶらせることをしないこと。
この2つだけでも安眠に近づくことができると思います。
あなたが、ゆたかな眠りを手に入れられますことを・・・。
この記事が、お読みくださったあなたの役に立てばうれしいです。
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