ある朝、目覚めたら手から肘にかけて、しびれがありました。
起きて間もなくすると、痺れは消えましたので、横向きに寝ていたので、おおかた寝ている間に手を体の下に敷いていたのだろうと思い、すぐに忘れました。
ところが、次の日の朝、また同じように手から肘にかけてのしびれがあり、やはり起きると痺れはすぅーっと消えたのです。
しかし、今回は目覚めたとき、あお向けの状態だったので、明らかに手や腕は体の下になっていませんでした。
これはおかしい ! 何か不安になってきました。
ここでは、そんな私の体験をお話しして、同じように手がしびれて不安な方に参考にしていただければと思います。
手がしびれる ! 朝から ! いったい何が起こったの ?
しばしば繰り返す朝の手のしびれ。
いったい自分の体に何が起こったのか ?
今の時代は、ネットでいろいろ調べられますから、ご多分に漏れず、私も調べてみました。
手がしびれる病気には、次のものがありました。
・脳卒中
・糖尿病
・首の病気
どれも怖いものばかりで、ますます不安と言うか、憂鬱になってしまいました。
自分はどれに当てはまるのだろう ?
素人が判断できることではありませんから、とにかく病院で診てもらうことにしました。
手がしびれる ! 何科に行けばいいの ?
でも、そもそも何科に行けばいいんだろう ?
迷ったあげくに、義母のことを思い出しました。
じつは、私の義母が頸椎ヘルニアを患っていて、症状か出るときは、手が痺れると言っていたのです。
しびれが出たり、出なかったりするところが似ていることから、私ももしかしたら頸椎に原因があるのでは、と思って整形外科を受診することにしました。
レントゲンとMRIを撮られて、診断結果は「頸椎狭窄症」でした。
写真を見せてもらうと、確かに首の一部で軟骨が出っ張っているのが分かります。
要するに神経の通り道が狭くなって、神経が圧迫されることで、痺れを起こしていたのです。
とくに寝ているときは同じ姿勢が続くので、圧迫が続いて症状が出やすいのだそうです。
起きて間もなく痺れが消えるのは、姿勢が変わって神経の圧迫が解かれるからだったのです。
「頸椎狭窄症」は、症状が重いと痺れだけでなく、激痛やときには麻痺さえも起こすことがあると言う怖い病気です。
ちなみに、狭窄症になっている原因が椎間板ヘルニアの場合は、「頸椎ヘルニア」と言います。
中年以降になると老化現象のひとつとして発症する人が結構いるそうですが、30代くらいから発症するケースも増えているようです。
しかし、医師に「老化現象」と言われたことを思い出すと、何んだかとっても気落ちがしてしまいます。
気を取り直して進めますね。
医師の診たてでは、「手術するほどの状態ではない」とのことで、リハビリを始めることになりました。
手がしびれる ! どんな治療をするの ?
頸椎狭窄症の治療として始めたリハビリの内容は、次の2つです。
(1) 遠赤外線で患部を温める
(2) 牽引
患部を温めるのは血流をよくするためで、「凝り」と「痛み」がかなり解消します。
牽引は、あごの下にベルトをかけて、一定周期で一定の力で引っ張り上げて、また弛(ゆる)めてを10分くらい繰り返します。
結構強く引っ張られている感じで、はじめはちょっと気持ち悪かったです。
これらの治療を受けた翌朝、目覚めたときの手の痺れはなくなり、ホットしましたが、再発が不安だったので、2ヵ月ほどはリハビリに通いました。
いまのところ再発はしていないですよ。
食事療法や予防法は「頸椎ヘルニア」と共通ですから、ぜひこちらもご参照くださいね。
>> 頸椎ヘルニアの原因と対策、予防につながる食べ物は ?
おわりに
手が痺れる病気はいくつかありますが、頸椎狭窄症は、姿勢を変えると症状が軽減したり、消えたりするのが特徴です。
そうでない場合は、第1章で述べたように、脳卒中や糖尿病などの可能性もありますから、もし、手のしびれを感じたら、できるだけ早く医師の診断を受けて、早く正しい治療をされることをおすすめします。
最後までお読みくださってありがとうございます。
この記事があなたの役に立てばうれしいです。