ちょうどゴールデンウィークの頃になると暖かくなって、潮干狩りができますね。
潮の香り、明るい陽射しを浴びながらの潮干狩り。
家族みんなで楽しめる春のレジャーですね。
あさりの旬は、3月下旬から5月にかけての産卵期です。
この時期には栄養たっぷりの肥えたおいしいあさりが採れますよ。
でも、せっかく潮干狩りに行ってもあさりが見つけられないとつまらないですよね。
ここでは、潮干狩りでのあさりのいる場所、見つけ方についてお伝えしたいと思います。
また、あさりを採るときに必要な道具と、持ち帰り方についてもお伝えしますね。
潮干狩り あさりのいる場所は ?
では、早速あさりのいる場所についてお伝えしますね。
あさりは漢字で浅利とも書くことから、浅いところにいるんだろうと思いますよね。
はい。その通りです。
でもやみくもに浅く砂を掘っても効率が悪いですよ。
あさりがいそうなところを掘りましょう。
え? どんなところにいるかですって ?
自然の状態では、あさりは平らな場所よりも、少し傾斜したところに多く集まっています。
少し盛り上がったところ、つまり「瀬」の傾斜部分がねらい目なんです。
砂浜をよーく見てください。
ほかより少こし盛り上がった部分がありませんか ?
それが、「瀬」です。
あさりは、「瀬」の手前側、つまり沖側ではなく、陸側の傾斜部分(麓ですね)にかたまっていることが多いのです。
そこで、砂にポツポツ穴があいているところを探します。
あさりは、入水管と出水管水管を出すために砂に穴を開けます。
そこを5cmからせいぜい10cmくらい浅く掘ってみます。
波打ち際に沿って堀進んでゆくとあさりを見つけやすいですよ。
また、たいていの人は、海藻が溜まっている場所を避けますが、じつは、そういうところこそ、あさりのエサとなるプランクトンが集まりやすいので、あさりが見つかる確率が高いのです。
あさりは、なぜか群落を作る習性があるので、1個見つけたら、その付近でたくさん見つかることが多いですよ。
一方、管理された潮干狩り場、つまりお金を払って潮干狩りをする場所では、ちゃんとあさりが採れるように、漁協などの人があさりを撒いています。
満潮の時に舟で貝を撒いているので、1個みつかったら、同じ場所に20~30個も採れたりしますよ。
人の手であさりが撒かれた場所では、波がくればあさりが浮いてくることが多いですから、見つけやすいです。
この場合もやはり、波打ち際を横に移動しながら進むのがコツです。
そして、潮が引くのに合わせて波打ち際を狙って沖に進むのです。
あさりの見つけ方をまとめておきますね。
①砂の少し盛り上がったところ(瀬)を探す
②砂にポツポツ穴の開いたところを探す。
③波打ちぎわに沿って進む
④ひとつ見つけたらその近くにかたまっている
⑤海藻の溜まっているところもねらい目
管理された潮干狩り場では、係の方にどの辺が採れるか聞いてみると良いですよ。 結構教えてくれますから、ダメ元で聞いてみてください。 教えてくれたら「ラッキー !」ですよ。
あさりって、もともと食べ物を求めて探し回ること、つまり漁り(あさり)から来ていると言われています(他の説もありますが・・・)。 浜辺で食べ物を漁っていたら、たくさん獲れた貝だったんですね。 ちなみに縄文、弥生時代の貝塚からあさりの殻が見つかっていることから、私たちの先祖はそのころすでにあさりを食していたことが分かります。
あさりの語源
潮干狩り あさりをとるのに必要な道具は ?
では次に、潮干狩りであさりを採るのに必要な道具をまとめておきますね。
熊手 ポリバケツ ザル 軍手 ゴム手袋 消毒薬 バンドエイド 日焼け止め クーラーボックス ペットボトル入りの水
貝堀りの必需品ですね
獲ったあさりを入れます
あさりを洗うときに便利ですよ
手を傷つけないためにぜひ軍手をしましょう
薄手のゴム手袋を着けてから軍手を着けると濡れなくて良いですよ
軍手を着けていても、貝殻などで手を傷つけてしまうことがありますから、念のために
水仕事用がおススメです
春とはいえ2時間も浜にいると陽に灼けます
あさりを持ち帰るときの必需品です
のどが渇いたときにいちいち戻るのは面倒ですから、携帯するのがおすすめ
これらのうち、小物や貴重品、は肩にかけるタイプのポーチとか、デイバッグなどに入れておくと、楽ですよ。
防水素材のターポリン製だとちょっと砂地に置いても濡れないので特におすすめです。
潮干狩り あさりの持ち帰り方は ?
せっかく採ったあさりですから、新鮮な状態で持ち帰りましょう。
持ち帰る前に真水でよく洗います。
あさりは真水が嫌いなので、貝を閉じてしまうので、鮮度が保たれます。
また、洗うことで、表面に付いた汚れや細菌なんかも洗い流れますから、衛生面からも、ぜひ洗っておいてくださいね。
特に、腸炎ビブリオ菌などの海洋性の菌は、真水に弱いので、食中毒の予防のためにも、水洗いはしっかり行いましょう。
腸炎ビブリオ菌は海水や海底の泥に存在して、海水の温度や気温が上昇すると大量に増殖し、魚介類に付着します。 腸炎ビブリオの感染を防ぐ溜めの知識 公益社団法人日本食品衛生協会のHPに詳しいですよ。
腸炎ビブリオ菌
・真水に弱い
・4℃以下では増殖しない
http://www.n-shokuei.jp/eisei/sfs_vibrio.html
特に車の場合、帰りに渋滞に巻き込まれてしまうと、せっかく採ったあさりが死んでしまうことがあります。
1個でも死ぬと、腐敗臭が生きているあさりにまで染み着いて食べられなくなってしまいますよ。
そこで必要なのはクーラーボックスです。
次に水を良く切って、湿らせた新聞紙などにあさりを乗せて、クーラーボックスに入れます。
このとき、保冷剤が直接あさりに触れないようにします。
冷やし過ぎてもあさりが死んでしまいます。
あさりを入れる
↓
丸めた新聞紙などを複数ばらまく
↓
新聞紙を敷く
↓
保冷剤を乗せる
あさりを持ち帰ったあとの砂抜についてはこちらにくわしいですよ。
>> あさりの砂抜き ポイントは ? 短縮方法って大丈夫 ? 塩抜きも忘れないで !
おわりに
いかがでしたか ?
潮干狩りでのあさりのいる場所、見つけ方と潮干狩りに必要な道具、そして採ったあさりの持ち帰り方についてお伝えしましたが、参考になりましたでしょうか ?
潮干狩りで楽しい一日を過ごせますように !
最後までお読みくださってありがとうございました。