札幌市の中心から1時間あまりで行ける温泉郷「定山渓」は、じつは温泉だけでなく、紅葉の人気スポットでもあるのです。
定山渓は、札幌とは別の場所と思われることがありますが、じつは定山渓も札幌市の一部で、全市の6割を超える広さを持つ南区の一部なんですよ。
ここでは、定山渓の紅葉の見頃、見どころ、アクセス情報をすべてご紹介します !
定山渓の紅葉の見頃はいつか ?
定山渓は、そのまわりを標高1,000メートル前後の山々が囲むように連なっていて、山々の紅葉は10月上旬から10月下旬にかけてが見頃となります。
紅葉する樹木は、イタヤカエデ、ナナカマド、ウルシ、シラカバ、ヤマブドウ、サクラ、シナ、カツラなど、およそ20種類もあって、じつに様々な色合いで訪れる人の目を楽しませてくれます。
定山渓の紅葉の見どころは ?
定山渓の紅葉は見どころが多いのです。
ひとつずつご紹介しますね。
二見吊橋
かっぱ淵に架かる二見吊橋は、全長およそ200mの橋で、ここを散策しながら見る渓谷の両側を覆い尽くす紅葉は見ごたえ十分です。
ちなみに「かっぱ淵」には、こんなかっぱの伝説が伝えられています。
明治の頃、この淵で魚取りしていた青年が急に川に引き込まれるように姿を消し、そのまま発見されなかったと言います。
じつはこの青年、部落でも美男子だったと言われていたそうです。
この青年が亡くなったと思われてから1年が経ち、一周忌のときに父の夢枕に現われて「私は今かっぱの妻と子供と一緒に幸せに暮らしている」と告げたと言います。
それ以来、青年が姿を消したあたりの淵は、「かっぱ淵」と呼ばれるようになったそうですよ。
カヌー
定山渓は札幌市内を流れる豊平川の上流に位置しています。
この豊平川にカナディアンカヌーを浮かべて渓谷の下から紅葉を見上げる体験ツアーがあります。
水面(みなも)を進みながら渓谷の下から見上げる紅葉は圧巻ですよ。
赤い鉄橋(錦橋)の下をくぐって、中洲でUターンして戻ってきます。
ツアーは、2人から参加できます(2人で漕ぎますので1人での参加は不可とのことです)ので、カップルには最適なツアーですね。
子供さんは3歳くらいから同乗できますから、家族の素敵な思い出となることと思います。
定山渓の各ホテルへの送迎があるところがうれしいですね。
車で行かれる場合は、直接集合場所までおいでください。
ライフジャケットの貸し出しも料金の中に含まれているので、手ぶらで参加できます。
もちろん、インストラクタがレクチャーしてくれますから、初心者でも安心して参加できますよ。
所要時間は約1時間で、料金は大人3,500円、小学生2,500円、小学生未満1,000円となっています。
詳しくはこちらにお問い合わせください。
主催者 : 北海道体験.com
問合せ・予約 : 011-252-2111
http://h-takarajima.com/detail/index/1084
ゴンドラ
定山渓から少し移動しますが、温泉街から車で30分ほどのところにある「札幌国際スキー場」には紅葉時期に乗ることができる「紅葉ゴンドラ」があります。
標高1100mの山頂まで、約15分間にわたり、紅葉の中を突き抜けて行く感覚を楽しめます。
こちらの料金は、中学生以上が往復1,100円、小学生550円、未就学児は無料です。
毎年9月下旬から10月中頃までの限られた期間のみの運行ですから、事前に確かめてからおいで下さいね。
詳しくはこちらにお問い合わせください。
札幌国際スキー場
TEL(代表) 011-598-4511
紅葉かっぱバス
毎年紅葉の時期(10月の一定期間)のみ、特別に運行されるバスがあります。
「紅葉かっぱバス」です。
定山渓を良く知っている地元ガイドさんの案内で、少し高い位置のバスの車窓から紅葉を楽しめます。
およそ1時間のバスツアーで、料金は500円ですから、お得な感じがしますね。
1日4便の運行で、予約はありませんので、バス乗り場(定山渓観光案内所前)で申し込みます。
お問い合わせはこちら。
一般社団法人定山渓観光協会
TEL 011-598-2012
イルミネーション
先にご紹介した二見吊橋では、近年、夜になるとイルミネーションの演出がされるようになりました。
お泊りなら、ぜひ幻想的な夜の景色もご覧ください。
カップルにも人気ですよ。
定山渓の紅葉へのアクセスは ?
公共交通機関の場合
JR札幌駅からじょうてつバス定山渓温泉行き乗車 → 定山渓湯の町下車(1時間15分)
車の場合
道央自動車道札幌ICから南7条米里通を経由して、国道230号を定山渓・洞爺方面へ向かいます(32km)。
無料駐車場あり(30台)。
詳しい情報は定山渓観光協会にお問い合わせください。
TEL 011-598-2012
おわりに
いかがでしたか ?
札幌中心地から1時間あまりで行ける定山渓には、紅葉を楽しめるたくさんのスポットがあることがお分かりいただけたと思います。
札幌の奥座敷と言われる定山渓をどうぞ存分にお楽しみくださいね。
最後までお読み下さってありがとうございました。