しじみの効果は本当か ? 肝臓、腎臓、そして貧血にも効く ?

しじみ

「しじみ」と言えばオルニチン、そして肝臓に良いと言うイメージがありますね。

それだけでなく、「しじみ」には腎臓の働きを助け、貧血にも効果があるとして注目されています。

 

これらのしじみの効果は本当なのでしょうか ?
「効果はない」と言う意見もありますが、実際はどうなのか、とても気になりますよね ?

 

結論を先に言いますと、効果はあります !

 

では、なぜ効果がないと言う意見があるのでしょうか ?

 

それは、しじみは可食部が小さいからです。

もういやと言うほどたくさん食べなくては効果が実感できない。

だからから現実的ではない、と言うのが理由のようです。

 

でも、考えてみてください。

私たちは、しじみだけで栄養を賄うのではなく、いろいろな食材をまんべんなく食べることで健康を維持しています。

 

身は小さくとも、摂取したしじみの分だけは確実に私たちの体の一部になるわけです。

ですから、多く含まれている栄養素については「効果あり」と考えて良いと思います。

 

と言うことで、これから、しじみの具体的な効果についてご説明したいと思います。

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しじみの効果 肝臓に本当に良いのか ?

しじみが肝臓に良いとされる理由は、冒頭で述べた通り、しじみに含まれているオルニチンにあります。

オルニチンは、アミノ酸の一種で、血液に溶けて体を巡っています。

その主な働きは、肝細胞内で有害なアンモニアを尿素に変えて体外に排出させることです。

 

アンモニアは、アミノ酸の代謝によって生じるものなので、必然的に常に発生し続け、肝臓はそれを尿素に変換し続けています。

オルニチンは、この肝臓の働きを支えているのです。

 

また、オルニチンには、アルコールの分解によって発生するアセトアルデヒド(二日酔いの原因物質です)を解毒する作用があります。

 

これらの作用を持つオルニチンを豊富に含んでいることが、「しじみ」が肝臓に良いとされる理由です。

 

じつは、しじみが肝臓によいという理由はそれだけではありません。
しじみには、タウリンも含まれていまです。

そうです。あのエナジードリンクに配合されているタウリンです。

 

タウリンには、肝臓に溜まった中性脂肪を体外に排出してくれる作用があって脂肪肝を予防してくれるのです。

また、タウリンは肝細胞の再生を促す働きがあることも肝臓に良いとされる理由です。

 

しじみに含まれるタウリンは100gあたり32mgと、牡蠣の1,180mgとは比較になりませんが、牡蠣にはないオルニチンが豊富であることから、その相乗効果で肝機能向上に役立つことは確かと言えますね。

 

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しじみの効果 腎臓の働きを助ける ?

そうです。じつは、しじみは腎臓にも良いのです。

腎臓は、血液を常に綺麗にろ過し続け、尿として排泄するという大切な役割を担っています。

それだけでなく、腎臓は体内の塩分を調整して血圧を一定に保つ働きや、赤血球を作るための造血ホルモンを作るなど、様々な働きを持った臓器なのです。

 

オルニチンが肝臓の働きを助けることはすでに述べましたが、体内の毒素は肝臓で無毒なものに分解・変換された後、腎臓を通って尿として排出されます。

もし、肝臓がオーバーワークになって毒素が残ったまま腎臓に回ると、腎臓にも負担がかかって機能が低下してしまいます。

 

ですから、オルニチンを豊富に含むしじみを摂ることは、肝臓だけでなく、腎臓の負担も軽くして、腎機能向上にも良い効果があると言えるのです。

 

腎臓を患うと治すのに長い時間を要すると言われていますから、腎臓も大事にしたいですね。

 

しじみの効果 貧血にも効く ?

あまり知られていませんが、しじみには鉄分が多く含まれていて、貧血にも効果があるのです。

鉄分と言えば、なんといっても100gあたり13mgを含む豚のレバーがダントツですが、しじみも100gあたり5.3mgと牛のレバーの4mgを超える含有量なのです。

 

ですから、しじみはレバー同様に、貧血になりがちな女性に特におススメの食材と言えますね。

 

しじみには、これまで述べたオルニチンやタウリン、鉄分以外にも、ビタミンB群やカルシウムなどのミネラルも豊富に含まれていて、小粒ながらじつに栄養素の多い食材なんですよ。

しじみの味噌汁

しじみの深川飯

 
ただ、すでに脂肪肝を患っている方はご注意くださいね。
 
じつは脂肪肝の方は鉄分を摂り過ぎてはいけないのです。
 
鉄分が 肝臓に 過剰に蓄積されると、活性酸素が発生して肝細胞を傷つけてしまいます。
 
ですから、脂肪肝の方はいくらオルニチンが肝臓に良くっても、しじみは控えめにされた方が良いですよ。
 
 
 

おわりに

いかがでしたか ?


しじみが肝臓だけでなく、腎臓や貧血にも効果があること、お分かりいただけたことと思います。

しじみは小さいですが、滋味豊かな食材ですから、お味噌汁、スープ、炊き込みご飯にパスタなど、身がチイサイだけに応用しやすいので、いろいろと味わってみてはいかがでしょうか ?

夏の土用しじみと、冬の寒しじみと旬が2回あるのもうれしいですね。

 

 

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最後までお読みくださってありがとうこざいました。

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