異動の季節になると、中には単身赴任をされる方もたくさんいらっしゃいますが、あなたもそうですか ?
家族と別れて暮らすのはお互いに寂しいし、たとえ単身赴任手当が出ても、二重生活は決して楽ではないので大変です。
そうは言っても、単身赴任しなければならないやむを得ない事情もありますよね。
私も、子供の環境を考えて、かつて単身赴任を選択した事があるのでよく分かります。
そして、いざ単身赴任するとなると、最も気になることのひとつが住民票ですね。
住民票の移動は必要なのか ? 移動しないとどうなるのか ? デメリットがあるのか ?
住宅ローン控除は続けて受けられるのか ? 児童手当はどうなるかなど、疑問が次々と出てきますね。
ここでは、これらの疑問にひとつずつお答えしていきますね。
単身赴任 住民票の移動は必要 ?
初めに結論を言いますね。
単身赴任でお一人だけ引っ越しされるなら、住民票を移動する必要はありません。
じつは、住民基本台帳法第22条によると、引越し日(転入をした日)から14日以内に住民票の移動手続きをしなければならないことになっています。
でも、家族が住み、家財道具がそろっていて、毎月帰る家こそが生活の基盤であると言えば、無理に住民票を移動しなくてもよいのです。
また、本来は、住んでいるところに市民税を払うのがスジですから、住民票を移動すべきなのですが、単身赴任の場合は住民票を移さなくても罰せられることはないですよ。
ただ、住民票を移動しないと転居先で選挙権が行使できないとか、転居先の行政サービスが受けられないとか、そういう不便はありますから、あらかじめご承知置きくださいね。
ここで、仮に住民票を移動したらどうなるかまとめておきますね。
①市民税は、新たな住所の市に払うことになる ②新たに住む市のサービスが受けられるようになる ③もし世帯主の住民票を移動したら、世帯主が代わる ④これまで住民票のあった市のサービスは受けられなくなる ⑤選挙権を行使する場所が新たに住む市に変わる
仮に夫が世帯主で、単身赴任で住民票を移動すれば妻が新たな世帯主となります。
単身赴任 住民票を移動したら住宅ローン控除はなくなるの ?
さて、あなたが家を購入して、現在住宅ローンの控除を受けている場合、あなたの住民票を移動しても控除は継続して受けられるでしょうか ? 心配ですよね。
ご安心ください。
ご家族が現在の住居に継続して住んでいて、且つあなたも単身赴任終了時に再びその住居に戻ると認められるときは、引き続き住宅ローンの控除を受けることが可能です。
国税庁のホームページ「転勤と住宅借入金等特別控除等」にそのことが明記されていますよ。
詳しくはこちらをご参照くださいね。
>> 国税庁のホームページ
単身赴任 住民票を移動したら児童手当はどうなるの ?
もうひとつ、児童手当はどうなるでしょうか ?
こちらは、市の行政サービスのひとつですから、住民票を移せば元の住所の行政サービスは受けられなくなって、元の住所での児童手当もなくなってしまいます。
児童手当の請求先は新たに住民票を移した市となるので、そちらに手続きをする必要がありますからお気をつけくださいね。
もし、住民票を移動しなければ、請求先は元の市区町村のままですから、変更の必要はありませんよ。
市営住宅・公営住宅に住んでいたら・・・。 もし、今あなたが市営住宅・公営住宅に住んでいるのなら、住民票を移動したらどうなるでしょう ? 入居条件は、その市に住むことですから、住民票を移動しても残った家族がそのまま住めるかどうかは、市役所に確認しなければなりません。 確認して、もし「資格喪失ですから退去してください」と言われたらとても困りますよね。 住民票を移動しなければ、その心配は必要なくなりますよ。
おわりに
いかがでしたか ?
単身赴任のときに住民票を移動する必要があるか、移動したらどういう効果があるか、さらに具体的に住宅ローン控除はどうなるのかと、児童手当はどうなるのかについてもお伝えしましたが、参考になりましたでしょうか ?
単身赴任はたいへんですが、新しい発見もあるかも知れませんよ。
エンジョイできると良いですね !
*単身赴任の際の運転免許使用の更新が気になる方は、こちらもとうぞです。
>> 単身赴任 住民票を移動しないで免許更新は ? 車検は ? 車購入できる ?
*単身赴任の準備や引っ越しが気になる方は、こちらもどうぞです。
>> 単身赴任 準備のためのチェックリスト ! 家電はレンタル ? 費用は ?
>> 単身赴任で引越し そのコツは ? 荷造りは ? 忘れてならない手続きは ?
最後までお読みくださってありがとうございました。