日本古来の発酵食品である納豆は、良質のたんぱく質とビタミン・ミネラル、食物繊維が豊富な健康食品です。
ネバネバと独特の臭いがあって、好みが分かれるところではありますが・・・。
ちなみに私は納豆大好き人間です。
この記事を読んでくださっていると言うことは、きっとあなたも納豆がお好きですよね ! (って、勝手に決め込んでますが・・・。)
じつは、納豆を食べ過ぎると肝臓に悪いという、聞き捨てならないことを言う人がいますが、果たして本当でしょうか ?
ここでは、納豆好きのあなたのために納豆の食べ過ぎが本当に肝臓に悪いのか ?
もしそうなら原因は一体何なのかについてお伝えしたいと思います。
(もちろん、私自身のためにもはっきりさせておきたいので・・・。)
納豆の食べ過ぎは肝臓に悪いって本当 ?
「何事も、過ぎたるは及ばざるが如し」と言いますが、納豆もそうでしょうか ?
では、「納豆の食べ過ぎは肝臓に悪い」という理由の根拠を確かめてみましょう。
納豆の食べ過ぎは肝臓に悪い 原因はセレン ?
「納豆に含まれているセレンの摂り過ぎが肝臓を悪くする」と言うのですが、それは間違いです !
セレンは、きわめて強い抗酸化力をもつ必須微量ミネラルのひとつです。
セレンの抗酸化作用は、ビタミンEの60倍以上もあるんです。
抗酸化力が強いということは、細胞の老化の敵である、体内の活性酸素を除去してくれるということです。
とりわけ、体の中では肝臓で最も多くの活性酸素が発生します。
そして活性酸素は、肝細胞を傷つけてしまいます。
セレンは活性酸素を除去してくれるので、むしろ肝臓に良いのです !
さらに、セレンは同じく抗酸化作用を有するビタミンCとビタミンEの再生にもかかわっているんですよ。
ただし、セレンの摂り過ぎは爪の変形や脱毛などの症状を引き起こす可能性があるので、その点は注意です。
では、セレンを含む納豆をどれくらいなら食べて良いのでしょうか ?
東京都健康安全研究センターの調べによると、セレンの1日あたりの上限摂取量は成人男女とも250μgとされています。
納豆100gにはセレンが16μgほど含まれています。
納豆1パックはおよそ50gですから、納豆1パックのセレン含有量は8μgほどになります。
ということは、納豆は1日 250÷8 = 31.25 つまり、31パック以上が納豆を食べる上限と言うことになります。
そもそも、納豆をこんなに食べるのは無理です。
もっともセレンの摂取上限値は1日の食事全体で考えなければいけませんが、それでも毎日納豆を10パックも食べる人はまずいないでしょう。
ですから、納豆の食べ過ぎが肝臓に悪いと言うのは間違いで、むしろ、肝臓に良い効果をもたらしてくれることがご納得いただけたと思います。
セレンは魚介類、海藻類に多く含まれ、特に牡蠣、ひらめ、玄米などに多く含まれていますよ。
納豆の食べ過ぎは肝臓に悪い 原因はたんぱく質 ?
納豆に含まれているたんぱく質の摂り過ぎが肝臓に悪い、というのですが、その理由はこうです。
たんぱく質はそのまま摂取されるわけではなく、いったんアミノ酸に分解されて体内に吸収され、その後アミノ酸から再びタンパク質に合成されます。
たんぱく質をアミノ酸に分解するときに窒素が生じます。
じつは、この窒素は肝臓で処理されて、腎臓を通して尿として排泄するのですが、窒素の処理量が多くなると、肝臓や腎臓に負担がかかる。
だから、必要以上にタンパク質を摂取することは肝臓に悪いというのです。
ですが、これは極端な主張です。
そんなことを言っていては肉も卵もお魚も食べられません。
タンパク質は体を作る重要な栄養素ですから、むしろしっかり摂る必要があります。
納豆程度ではタンパク質の過剰摂取にはなりませんのでご安心下さい。
納豆1パックには、タンパク質が8g程含まれています。 ちなみに、厚生労働省が推奨するタンパク質の1日の摂取推量は成人男性で60g、女性で50gとされています。 納豆1パックで推奨量の13~16%のタンパク質が摂れるんですね。
おわりに
いかがでしたか ?
納豆の食べ過ぎは肝臓に悪いのでは ? と心配されていたあなた。
これで安心して頂けたでしょうか ?
納豆は冒頭に述べたように、良質のたんぱく質、ビタミン、ミネラルを豊富に含んでします。
そして、ネバネバの元を作っている納豆菌は腸内を整えてお通じを良くしてくれます。
納豆はスグレモノの健康食品です。
納豆をあなたの健康の一助として、積極的に活用されてはいかがでしょうか ?
最後までお読みくださってありがとうございました。