里芋でかゆい ! これってアレルギー ? 意外と知らない効能とは ?

里芋

 

唐突ですが、「芋名月(いもめいげつ)」って知ってますか ?

お月見のときに里芋をお供えするする風習があったことから、中秋の名月を「芋名月」と呼ぶようになったんです。

 

里芋はちょうどお月見のころが食べごろと言うことですね。

 

里芋は煮物にしたり、汁物の具としてもなじみ深い食材ですが、厄介なのは、かゆくなることがあるということです。

 

これってもしかしてアレルギーなの ?

 

ここでは里芋でかゆくなる理由とその防ぎ方についてお伝えしたいと思います。

さらに、意外と知られていない、里芋の効能についてもしっかりお伝えしますよ !

 

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里芋でかゆい ! これってアレルギー ?

里芋でアレルギーを起こすことってあるのでしょうか ?

 

里芋は、アレルギー起こしやすいとして消費者省が指定している特定原材料7品目にも、特定原材料に準ずる18品目にも該当していません。

 

でも、里芋を食べた後、次のような症状を起こす人がいます。

 

・口やその周辺がかぶれたりヒリヒリする
・目がはれる

 

アレルギーの症状と良く似ていますね。

 

じつは、里芋には、アセチルコリンという成分が含まれていて、これがアレルギーと似た症状を引き起こすのです。

 

アセチルコリンは、神経伝達物質の一つですが、仮性アレルゲンと言って、アレルギー反応と同様な反応を引き起こす物質なんです。

 

 

仮性アレルゲンとは ?

仮性アレルゲンとは、食品中に含まれる化学物質で、アレルギー反応と同様に、皮膚の赤みや痒みを引きおこすものを言います。

アセチルコリンは仮性アレルゲンのひとつとして知られています。

仮性アレルゲンは、多くの場合は症状が軽く一過性で、1時間以内には消失します。

 

 

里芋でかゆくなるもう一つの理由
じつは、里芋には「シュウ酸」も含まれています。

 

「シュウ酸」はエグミの要因でもあるのですが、この結晶は、針のような形をしていて、皮膚に刺さり、痒みとして感じられるのです。

 

これが、里芋でかゆくなる2つ目の原因です。

 

シュウ酸は熱に弱く、また水に溶けるので、茹でてアクを取ることで除去できます。

 

ですから、里芋はアク抜きをすることで、シュウ酸による痒みはなくなります。

茹で汁にはシュウ酸が溶けていますから、捨ててくださいね。

 

茹でてアク抜きをしたにも拘わらずアレルギーのように症状が出た場合は、アセチルコリンが原因と考えられます。

 

たいていは軽く済むと言われていますが、万一症状が強く出た場合は病院を受診されることをおススメします。

 

その場合は、里芋だけでなく、食べたものをできるだけ残さずメモしておくと良いですよ。

アレルギー様の症状の原因は里芋だけとは限りませんから。

 

里芋の茹で方

里芋は、洗ったら皮ごと水から茹でます。

沸騰したお湯に入れて茹でると、中心が茹で上がる前に周りに熱が入りすぎてしまいますから、水から茹でましょう。

沸騰してから5~10分くらいして、竹串が通るようになったらOKです。

少し粗熱が取れて、手で触れるようになったら底の部分を切ると、簡単に皮がむけますよ。 冷えてしまうと剥きにくくなります。

 

注意 !

茹でる前に皮をむくと、シュウ酸が手についてかゆくなります !

この場合は酢を水で薄めて手に塗ってから行うと緩和できますよ。
シュウ酸は酸にも弱いのです。

 

 

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里芋 意外と知らない効能とは ?

里芋は、確かにかゆくなる要因はありますが、症状が強くなければ心配することはありません。

 

それより、里芋には、意外と知られていない効能があるんです。

 

早速ご紹介しますね。

 

 

里芋は免疫力を高める

体が酸性に傾くと、腸内細菌のバランスが崩れて免疫力が低下してしまいます。

里芋はアルカリ性食品でなので、体を弱アルカリ性に保つ効果があります。

 

ですから、里芋には免疫力を高める効果が期待できるのです。

 

また、里芋には、ガラクタンという多糖類で構成される食物繊維が豊富に含まれています。

じつは、里芋のぬめりの正体がこのガラクタンなのです。

 

このガラクタンには、鼻の粘膜を丈夫にする働きがあるので、カゼやインフルエンザなどにかかりにくくなります。

 

 

里芋が免疫力を高めると言う理由

・身体を弱アルカリ性に保つ
・鼻の粘膜を上部にする

 

里芋はダイエットに有効


じつは、里芋はダイエットに有効な食材なんです。
理由は2つあります。

脂肪を溜めない
また、脂肪を分解するリパーゼという酵素は、アルカリ性で活性化されます。

ですから、里芋を食べて体がアルカリ性に保たれることで、脂肪が分解されやすくなって、体に溜まりにくくなるのです。

 

便通を良くする
また、里芋に含まれるガラクタンは難消化性の食物繊維ですから、食べても太りません。

それどころか、腸のぜん動運動を助けて便通を良くしてくれます。

 

里芋は胃を守ってくれる

上に述べたガラクタンは、胃などの粘膜にくっついて、表面を保護する作用があります。そのため、胃潰瘍や胃炎の予防・改善の効果が期待できるのです。

里芋はお通じとダイエットに !

 

里芋は生活習慣病を予防する

里芋にはカリウムが多く含まれています。

カリウムには、塩分の摂り過ぎなどによる余分なナトリウムを排出する作用があります。

 

ですから、高血圧症などの生活習慣病を予防する効果も期待できるのです。

 

 

おわりに

いかがでしたか ?

里芋ってちょっと地味な食材ですけど、いろんな健康効果があることがお分かりいただけたと思います。

 

かゆくなるのを抑える方法もお伝えしましたから、里芋を健康維持に活用してみませんか?

 

 

最後までお読みいただいて有難うございました。

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