身内が亡くなってしまった・・・。
突然のときは、どうしていいか分かりませんよね。
たとえ覚悟をしていたとしても、やっぱりいざとなると戸惑います。
あたりまえですよね。
他家のお葬式に出席したことはあっても、自分でお葬式の準備をするのに、慣れてる人なんていません。
そこで、ここでは葬儀の段取りはどうすればよいのかについてお伝えしたいと思います。
誰でも分かるように手順と流れを丁寧にまとめました。
あわせて日程についてもお伝えしますね。
随所に注意点も記載しましたのでぜひご確認ください。
あ、費用については別記事にしましたので、こちらをどうぞです。
>> 葬儀の費用はどれくらい ? 内訳は ? 抑えることはできるの ?
葬儀の段取り 手順と流れは ?
ここでは、身内が病院で亡くなった場合を想定して葬儀の段取りをお伝えします。
何もかもすべてを自分たちだけでやるのは大変なので、葬儀屋さんに入ってもらうことを前提にしていますよ。
まず、全体の流れをご説明しましょう。
【初日】
①病院で死亡診断書を書いてもらう
②葬儀屋さんに連絡する
③遺体の搬送・安置
④役所に死亡届を出す
⑤火葬場と斎場の予約をする
⑥親戚・知人、職場に連絡
⑦身内で受付・会計の分担を決める
⑧会葬してくれる人のおおよその人数を押さえておく
【2日目】
⑨納棺
⑩斎場に移動
⑪お通夜
【3日目】
⑫葬儀(告別式)
⑬出棺
⑭火葬
⑮骨上げ
⑯還骨法要と初七日法要
⑰精進落とし
ざっとこんな感じです。
結構やることがたくさんありますよね。
それでは、それぞれの項目について詳しく見てゆきましょう。
①病院で死亡診断書を書いてもらう
これは、役所に提出する「死亡届」と一体になっています(1枚の紙の左側が死亡届、右側が死亡診断書となっています)。
これがないと役所から火葬(埋葬)許可書がもらえません。
死亡診断書は、保険金請求のときにも必要です。 故人が生命保険をかけていた場合はもう一部もらっておきましょう
また、この時点で近しい親族や懇意にしている人たちに、身内が亡くなったことを伝えておきます。
葬儀で会社を休まなければならないので、勤め先にも連絡しておきます。
②葬儀屋さんに連絡する
葬儀屋さんは、病院で紹介してもらえます。
でも、必ず紹介してもらった葬儀屋さんに依頼しなければならないと言うことではありません。
評判の良いところを聞いたことがあるなら、そちらにお願いしても良いのです。
葬儀屋さんが決まれば、病院から自宅までの搬送から以降のことをすべて依頼できます。
③遺体の搬送と安置
葬儀屋さんに遺体を自宅に運んでもらいます。
どうしても自宅に安置スペースがない場合は、葬儀屋さんが安置専用施設に搬送してくれますよ。
④役所に死亡届を出す
これは、遺族が行ってもよいですが、葬儀屋さんに代行してもらう方が楽です。
親族は、親戚に連絡したり、葬儀の費用を下ろしにいったり、やることがたくさんありますから、役所への届けは代行してもらうことをおすすめします。
死亡診断書と一体になった死亡届けに必要事項を記入・押印して葬儀屋さんに渡してください。
⑤火葬場と斎場の予約をする
これも葬儀屋さんにやってもらいます。
火葬場の予約から逆算して斎場の確保をしなければならないので面倒です。
葬儀の流れは、
お通夜 → 翌日午前中に告別式 → 火葬 → 斎場に戻って還骨法要と精進落とし
となるので、移動時間も含めて火葬の予約時間に間に合うように告別式の時間を決めなくてはなりません。
ですから、そこは葬儀屋さんにやってもらった方が断然楽なのです。
⑥親戚・知人、職場に連絡
お葬式のスケジュールと斎場を親類・知人に連絡します。
亡くなったのが自分の親などの場合は、勤め先から弔電や供花が送られることがあります。
その場合は、総務関係の人が日程と場所を聞きますから、教えてあげましょう。
⑦身内で受付・会計の分担を決める
お通夜の前に会葬してくれた方たちの受付をする係、会計係を決めておきます。
⑧会葬してくれる人のおおよその人数を押さえる
香典返しを何個準備すればよいかの目安とします。
香典返しは、余裕をもって予備として10~15個多めに頼んでおきます。 大抵の葬儀屋さんでは香典返しがあまったら引き取ってくれますから、大丈夫ですよ。
⑨納棺
遺体を清めて死装束を着せて納棺します。
そこは、納棺師さんがやってくれます。
映画「おくりびと」で本木雅弘さんが演じたことで一躍有名になりましたね。
納棺のときは、故人が生前愛用した品などを入れてあげると良いですよ。
但し、時計とか、燃えないものはNGです。
⑩斎場に移動
納棺が済んだら、斎場に移動します。
⑪お通夜
だいたい午後6時くらいから始めるケースが多いです。
お坊さんの読経があり、焼香、法話でだいたい1時間くらいかかります。
僧侶が退席後、喪主から参列者に挨拶をしてお通夜は終わりです。
通夜振る舞いを差し上げる場合は、その案内も伝えてくださいね。
このあと、故人に近い親族は斎場に宿泊して交代でお線香を絶やさないようにします。
今は、特大のお線香があるので、万一全員力尽きて寝てしまっても線香は消えませんよ。
宿泊する親族の数も、葬儀屋さんに伝えておきます。
これは、翌朝の朝食を準備する関係から、忘れてはいけませんよ。
⑫葬儀(告別式) : ここから翌日となります
だいたい午前10時くらいから始められます。
読経が行われ、その後弔辞・弔電が紹介されます。
火葬場まで行かない方は告別式が終わったら、出棺を見送って帰ります。
⑬出棺
遺族は、最後のお別れをします。
棺の中の故人の周りに生花を飾ってから棺に蓋をします。
喪主から順番に棺にくぎ打ちをした後、遺族や親族で棺を運んで霊柩車に乗せます。
霊柩車は、出発の際に大きくクラクションを鳴らして、参列者の方々に別れを告げます。
一般参列者は、式場の外で出棺を見送ってから引き取ります。
⑭火葬
火葬場に着いたら、火葬許可証を提示します。
これがないと火葬してもらえません。
火葬が終わると、火葬許可証に火葬証明印が押されて、埋葬許可証となります。
(埋葬許可とは、土葬の事ではありませんよ。納骨して良いですよと言う意味です。)
火葬には1時間くらいかかります。
火葬の時間がお昼前後になる場合は、火葬場に来ていただいた親戚などには、その間に昼食をとって頂きます。 大抵の火葬場には飲食の設備が整っています。 昼食の会計は、まとめて喪主となる方が支払います。
注文したものを、親族の控え室に運んでもらえますよ。
⑮骨上げ
火葬が終わったら、アナウンスが入ります。
親族でお骨(コツ)を箸で拾って骨壺に入れます。
これを骨上げ(こつあげ)と言います。
足の方から拾います。
喪主から順番に、血縁の深い順に疲労ことになっています
骨上げが終わったら、骨壷と埋葬許可証を受け取ります。
埋葬許可書は納骨時に必要ですから、なくさないように大切に保管しておきましょう。
⑯還骨法要と初七日法要
火葬が終わったら斎場に戻って還骨法要(かんこつほうよう)を行います。
僧侶の読経と焼香でおおよそ30分くらいです。
そして、この後さらに初七日の法要を繰り上げて行います。
初七日にもう一度集まるのが大変ということで、繰り上げてやってしまうんです。
一日で詰め込んでますから、疲れますよね。
ここまでで、葬儀としては終わりです。
お疲れ様でした !!
と、言いたいところですが、喪主にはもうひとつ、最後のお勤めが残っているんです。
それが、精進落としです。
⑰精進落とし
精進落としとは、初七日が終わって普通の食事がとれると言うことです。
初七日までは、肉などの「生臭もの」を含まない、「精進料理」を摂ることになっていますから、繰り上げでも初七日を済ませたので、普通の食事をしていいと言うことです。
そこで、葬儀でお世話になったお坊さんや、参列者の方たちに、料理をふるまって感謝の意を表するのが精進落としです。
ひとりずつ別々にお膳を出すので結構お金がかかります。
でも、参列して戴いた方たちに、気持ちよく帰って頂くために、ここでケチってはいけません。
数が足りないなんてことのないように、火葬場への参加者の人数をあらかじめ確認しておいてくださいね。
火葬場で昼食を摂っている場合や、地方によっては、精進落としのかわりに、折り詰めや引き物を用意してお持ち帰りいただくケースもあります。 そこは、あらかじめ葬儀屋さんと相談しておいてくださいね。
以上で、葬儀でやるべきことはすべて完了です。
本当にお疲れ様でした !!
葬儀の段取り 日程は ?
ここで葬儀の段取りの日程をまとめておきますね。
万一「友引」に当たると、お通夜や葬儀を避けるため、その分日程が長くなるととがあります。
「友引」をはさまなければ、通常は3日と考えると良いでしょう。
初日 2日目 3日目
初日は遺体を安置して、故人に家で落ち着いてもらいます。
納棺して斎場に移動し、お通夜となります。
告別式を済ませて火葬、最後に還骨法要と繰り上げ法要、そして精進落としです。
おわりに
いかがでしたか ?
葬儀の段取りについて、手順と流れを、さらに日程について詳しくお伝えしましたが、参考になりましたでしょうか ?
滞りなく葬儀を終えられますことをお祈りいたします。
長い記事を最後までお読みくださってありがとうございました。