納豆の離乳食、もう試されましたか ?
納豆は、たんぱく質、ビタミンなどの栄養豊富な日本の伝統的な栄養食です。
これを離乳食に使わない手はありませんよ。
それに、納豆は栄養が豊富なだけでなく離乳食を始めた赤ちゃんがなりがちな、便秘に効果があると言われています。
でもそれって本当でしょうか ?
また、納豆を赤ちゃんに与えるときは加熱しないといけないとか、湯通しが必要とか言われていますが、本当にそうでしょうか ?
ここではそんな疑問にお答えしたいと思います。
納豆の離乳食 ! 便秘に効く ?
赤ちゃんは、離乳食をはじめるととたんに便秘になってしまうことがあります。
これは、お乳やミルクを飲む回数が減って水分不足になったり、また食べるものによって
便がでにくくなることがあるからです。
こんなとき、赤ちゃんに納豆を食べさせてあげると便秘が解消しやすくなります。
その理由は納豆菌と大豆自体の食物繊維にあります。
腸内らは、ビフィズス菌などの善玉菌のほかに、腐敗菌などのいわゆる悪玉菌がいて、善玉菌が優勢でないと、腸の働きがにぶくなって便通が悪くなります。
納豆には当然ですが、納豆菌がいっぱい生きています。
じつは、この納豆菌は腸に入ると悪玉菌を殺して善玉菌を増やす働きがあるんです。
納豆菌が作り出す酵素が悪玉菌を殺す作用があるためだと考えられています。
これが、納豆がお腹に良いとされる理由なんです。
納豆菌ってすごいんですね !
さらに、納豆の原料である大豆には食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維が善玉菌のエサとなるので、納豆菌との相乗効果で腸内環境が整えられるのです。
納豆が便秘に効く理由、納得して頂けました ?
納豆の離乳食 ! 加熱が必要はウソ ?
よく、納豆を離乳食として赤ちゃんに与えるときは、加熱して殺菌しないといけないと言う人がいます。
でも、じつは納豆には納豆菌以外の雑菌はまず含まれていません。
理由は、納豆の製造過程にあります。
納豆は、原料となる大豆を洗浄して水に浸してから、納豆菌を植える前に圧力釜に入れて高温・高圧で蒸します。これを蒸煮(じょうしゃ)と言います。
この過程で雑菌は死滅してしまいます !
その後で納豆菌を噴霧して大豆に付着させるのですが、このときも雑菌の混入を防ぐために、大豆の温度が70~90度くらいの状態で行います。
その後、納豆菌を発酵増殖させてから、冷蔵庫で低温管理されます。これは納豆菌の再発酵を防ぐためです。
つまり、納豆には納豆菌以外の雑菌は付いていないのです。
ですから、赤ちゃん与えるときは、加熱殺菌する必要はないんです !
納豆の離乳食 ! 湯通しも必要なし ?
もうひとつ、納豆は湯通ししてか赤ちゃんに与えましょう。
と言う人もたくさんいます。
これは、納豆のネバネバやヌメリを取って赤ちゃんが食べやすくするためと言います。
たしかに、その方が食べやすいかも知れませんね。
でも・・・。
あのネバネバのなかには納豆の旨味成分であるグルタミン酸がたくさん含まれているんです。
また、血液をサラサラにすることで注目されている酵素・ナットウキナーゼもネバネバの中にあります。
ネバネバを取り去ってしまうのはチョットもったいないと思いませんか ?
赤ちゃんは、いろいろなものを食べながら、だんだん慣れてゆきます。
納豆のネバネバだってすぐに慣れてしまうと思います。
うちの子の場合は、湯通しはせずに、おかゆとかベビーフードにひき割り納豆を少し混ぜてやると良く食べてくれましたよ。
ただし、ひとつとだけ注意があります。
稀に納豆アレルギーの子がいるということです。
これは、納豆のネバネバのなかにあるポリガンマグルタミン酸(PGA)が原因であることが分かっています。
ですから、アレルギーが心配な方は初めのうちは納豆を湯通ししてから赤ちゃんに与えた方が良いかも知れませんね。
納豆アレルギーについてはこちらをどうぞです。
>> 納豆を離乳食に ? アレルギーは心配ないの ? 栄養は ?
納豆の離乳食についてはもうひとつこちらもどうぞ。
>> 離乳食 納豆は冷凍できる ? 解凍のタブーは ? レンジも活用しよう !
おわりに
いかがでしたか ?
納豆は栄養豊富なうえに、便秘解消にも効果がありますから、赤ちゃんの離乳食として活用してみては如何でしょうか ?
その場合、加熱殺菌する必要がないこともお分かりいただけたと思います。
ただ、稀にアレルギー反応を起こす子がいますから、始めは湯通ししてネバネバを取り除いてあげた方が良いかも知れません。
ネバネバのまま与えるときは、少量与えて様子を見てくださいね。
最後までお読みくださってありがとうございました。