ビタミンCっていかにも「健康」って感じしますよね。
ビタミンCが豊富なオレンジとかをたくさん食べると風邪を引きにくい。
なにかそんなイメージありませんか ?
ビタミンCをとると風邪の予防になるとか、風邪を引いたらビタミンCが効くとか言われています。
これって本当でしょうか ?
じつは、私も内科医に勧められて、ビタミンCのサプリメントを飲んでいます。
ここしばらく風邪を引いていません(それがサプリのおかげかどうかは分かりませんが・・・)。
風邪にビタミンCが効くと言うのはなぜでしよう ?
効果は ?
また、とりすぎたらどうなるのでしょうか ?
ここでは、そんな疑問にお答えしたいと思います。
風邪にビタミンCが効くと言うのはなぜ ?
じつは、アメリカの量子化学者で生化学者でもあるライナス・ボーリング博士が、大量のビタミンCを摂取する健康法を提唱したことが始まりなんです。
ライナス・ボーリング博士は、1954年にノーベル化学賞を、1962年にはノーベル平和賞を受賞した高名な人でした。
そのため、博士の提唱したビタミンC健康法はすぐに世界中の話題となりました。
これが、ビタミンCが風邪に効くと言われる理由なんです。
でも、彼が生きている間に科学的に立証されることはありませんでした。
風邪にビタミンCは じつは効果なし ?
では、風邪のときビタミンCを摂っても、本当は効果がないのでしょうか ?
じつは、ビタミンCの風邪に対する効果については賛否両論なんです。
臨床試験で効果が確認されなかったと言う発表もあれば、効果が確認されたと言う発表もあります。
いったい、どっちが正しいの ?
現在では、日常的にビタミンCサプリメントを摂取している人は、風邪にかかった場合、その期間がやや短くすむか、若干症状が軽くなる可能性があるとされています。
ただ、風邪をひいてからビタミンCサプリメントを飲んでも、効果は期待できないようですよ。
つまり、ビタミンCは、風邪に劇的な効果はないけれど、普段から摂っていれば風邪が治るのが若干早くなる可能性があると言うことです。
風邪にビタミンC とりすぎたら ?
では、ビタミンC とりすぎたらどうなるでしょう ?
何か弊害があるのでしょうか ?
ビタミンCは水溶性ですから、とりすぎても尿として排出されてしまいます。
ですから、たくさんとっても害はない・・・と言うのが従来の説でした。
でも、その後の研究から、ビタミンCの過剰摂取は良くないことが分かってきました。
ビタミンCをとりすぎると、下痢、吐き気、胃けいれんが生じることがあるのです。
これは、消化管内での未吸収のビタミンCの浸透圧によるものとされています。
また、全身の臓器に鉄が過剰に蓄積するヘモクロマトーシスと呼ばれる疾患を持つ人は、多量のビタミンC摂取によって鉄過剰症が進行して、肝障害や心不全などを引き起こす危険性があると言われています。
ビタミンCはどれくらいなら摂っていいの ?
ビタミンCは風邪の予防よりも、肌に良いことは良く知られていますよね。
美白と、ぷりぷりの肌に必要なコラーゲンの生成にもビタミンCは欠かせません。
美容と健康のために、ビタミンCを積極的に摂ろうと考えていらっしゃるなら、摂取の上限値を知っておいた方がよいですよ。
厚生労働省のサイトでは、ビタミンCの摂取量の上限値を成人で1日あたり2,000mgとしています。
参考
厚生労働省「「統合医療」に係る情報発信等推進事業」「統合医療」情報発信サイト
ビタミンCのサプリメントは、だいたい1粒あたりのビタミンC含有量が400mg~1,000mg位ですから、用量を守ってお使いくださいね。
おわりに
いかがでしたか ?
ビタミンCは風邪に効果があると言うのはなぜか ? 本当に効果があるのか ? また摂りすぎたらどうなるのかについてお伝えしましたが、参考になりましたでしょうか ?
どうぞお大事に !
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最後までお読みくださってありがとうございました。