年の初めには、神社に初詣の参拝に行きますよね。
でも、初詣の参拝の本当の意味ってご存知ですか ?
なんとなく拝んでいませんか ?
参拝にも正しいやり方、マナーがあるんですよ。
今回は、初詣の参拝の意味と正しいやりかたについてお伝えします。
あと、複数の神社を回る方もいらっしゃいますが、それっていいの ? という疑問にもお答えしますね。
初詣 参拝の意味ってなに ?
初詣は、「年籠り(としごもり)」と呼ばれる、平安時代以前から続く古い習慣がもととなっています。
「年籠り」とは、一家の家長や村の長が、大晦日の夜から元旦の朝にかけて氏神様の社に籠って、降りてこられる年神様をお迎えする儀式のことを言いました。
お迎えした年神様に、これまでの一年を無事に過ごせた感謝をささげ、これからの一年の無病息災と家や村の反映を祈願するのが「年籠り」の意味だったのです。
そして「年籠り」は、やがて大晦日の晩に詣でる「除夜詣」と元旦の朝に詣でる「元旦詣」とに分かれるようになりました。
このうち、後半の「元旦詣」が現代の初詣となったのです。
ですから、初詣の参拝の意味は、神様に感謝することが第一の目的だったのです。
いろいろとお願いごとをするのとはチョット違っていたんですね。
そうなんです。
そもそも神社は神様に感謝する場所であって、お願いをする場所ではないんです。
神様は、自分勝手なお願いは聞いてくれないようです。
真摯に感謝する人の願いを聞いてくださるみたいですよ。
それも、自分のためではなく、家族のためとか、愛する人のため、あるいは、みんなのためといった、人のための祈りを聞いてくださると言います。
初詣 参拝のやり方は ?
では次に、初詣の出しい参拝のやり方をお伝えしますね。
参拝の手順は次の通りです。
鳥居の前で一礼
鳥居の内側は神様の領域ですから、鳥居をくぐる前に一礼します。
このとき、衣服も軽く整えておきましょう。
手水舎(ちょうずしゃ)で手と口を清める
神様に参拝する前に、手と口を清めます。
ただ、初詣のときは、鳥居の前後から既に長蛇の列となっていることがありますから、この場合は手水舎に立ち寄ることは難しいかも知れません。
状況に合わせるのが妥当でしょう。
端を歩く
御賽銭をあげて拝むところ(向拝所 : こうはいしょ) までは、真ん中を避けて端を歩いてゆきます。
真ん中は神様の通り道なので避けると言う意味から、端を通るのがマナーとされているのです。
でも、これも参拝者の列ができていれば、その列に加わるしかありませんから、真ん中を通ってもやむをえません。
お賽銭は静かに
先ず初めにお賽銭を入れます。
これは、神様に感謝の気持ちを捧げるお供物の意味があります。
ですから、威勢よく放り投げて入れれるのではなく、あくまで静かにお賽銭箱に入れてください。
向拝所では二礼二拍手最後に一礼
参拝のときは、二度お辞儀をして二度柏手を打ちます。
ちなみに柏手は、両手を少しずらして行うのが正しいと言われています。
そして祈るときに両手をきちっと合わせるのです。
理由は、柏手を打って神様を招くときは、まだ人と神様は一体ではなく、祈るときに一体となるので、その時に手に合わせる、と言う意味があるからです。
鈴も鳴らそう !
向拝所には、太い綱が付いた鈴がぶら下がっています。
鈴は、その音によって邪気を祓う(はらう)とされています。
これを「鈴祓い」と言います。
また、鈴の音は神様を呼ぶ音でもあり、鈴の音を神様に奉納するという意味もありますので、拝む前には精一杯鈴を鳴らしましょう。
神様に感謝の気持ちを伝える
いよいよ、手を合わせてお祈りをします。
このときは、既に述べたように、お願いごとをするのではなく、前の年を無事に過ごせたこと、そして、新しい年を無事に迎えられたことを神様に感謝します。
最後に一礼
お祈りが終わったら、静かに一礼して向拝所を後にします。
神社を出るときも一例
鳥居をくぐって神社を出たら、回れ右をしてもう一度一礼をします。
これで、初詣の正しい参拝は終わりです。
お疲れ様でした。
寄り道しないで帰る
さて、帰路に就くに際しては、寄り道しないで真っ直ぐ帰るのが良いですよ。
理由は、途中寄り道をすると、せっかく戴いた福を落としてしまうと言われているからです。
せっかく出かけたのだから、初詣の帰りはお買い初めもしてしまおうと考えている方もおられるかもしれませんが、ひとまず家に福を持ち帰ってから出直したほうが良さそうです。
初詣の参拝 複数行ってもいいの ?
さて、初詣はいつも2つ3つの神社を梯子していると言う方もいらっしゃいます。
複数の神社で初詣の梯子をするとご利益が落ちてしまうと言う方もいますが、問題ないのでしょうか ?
はい。まったく問題ありません。
日本では、古来から「八百万(やおろず)の神」というくらい、神様はたくさんいらっしゃって、それぞれに担当が違っていると言われています。
そして、神様同士が争うことはありませんから、一日で複数の神社に初詣にいってもご利益が増えることはあっても減ることはありません。
どうぞ、ご安心ください。
ただ、産土神様への礼儀として、最初にご自分の住んでいる地域の最寄りの神社に詣でることをおすすめします。
後になったからと言って、別に神様が気を悪くすることはありませんが、やっぱり日ごろ守ってくださっているところから参拝するのが良いのではないでしょうか。
おわりに
いかがでしたか ?
初詣の参拝の正しいやり方についてお分かりいただけたと思います。
あなたの次の一年が良い年になりますように !
最後までお読みくださってありがとうございました。
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