お世話になった人に一年間の感謝を込めて贈るお歳暮。
日本の美しい習慣ではありますが・・・。
何だか少し疎遠になっているし、形式的に贈るのはどうなんだろう ?
と、疑問に思うこともありますよね ?
あの方にはそろそろお歳暮を贈らなくてもいいんじゃないか ?
でも、急にお歳暮をやめるのも失礼じゃないかしら ?
ここでは、そんな疑問にお答えして、お歳暮をやめるときのマナーについて、さらにやめるタイミングについてもお伝えしたいと思います。
お歳暮をやめるときのマナーは ?
お歳暮は、本来相手が「もう贈って頂かなくても結構ですよ。」と言うまで贈り続けるのがマナーです。
例えば結婚するときに仲人さんをして頂いた方には3年はお歳暮を贈るのが礼儀と言われています。
そして、たいていは3年経てば、相手のほうから「もう結構ですよ」と言ってくるものです。
でも、3年経っても言われなかったとか、お世話になったのでお歳暮を贈っていた親類とも次第に疎遠になっていることもあります。
そんな場合でも、こちらから「もうお歳暮は贈りませんのであしからず」とは言えませんよね。
そうです。「やめます」とは言えないのです。
むしろ、お歳暮をやめるときは何も言わずにやめるのが良いのです。
やめる理由をあれこれ書いて挨拶状などを送るのはかえって相手の気分を害しかねませんからNGですよ。
ただし、いきなりお歳暮をやめると、それはそれで、「何かあったのかしら ?」と相手に余計な心配をかけてしまいます。やはりマナー違反になってしまいますね。
相手に失礼の無いようにお歳暮をやめる方法はこうです。
2通りのケースについてお伝えしますね。
お中元とお歳暮の両方を贈っている場合
お中元とお歳暮の両方を贈っている場合は、まずお中元をやめます。
ただし、その場合は暑中見舞いをしっかり送って、相手の健康を気遣う言葉を掛けてくださいね。
続いて翌年にお歳暮をやめる方向に持っていきます。
その場合も、2通りの方法があります。
以下で説明しますね。
お歳暮だけ贈っている場合
お歳暮には二通りのやめ方があります。
一つ目は、段階的にやめる方法。
今年はまずグレードを少し下げます。
たとえば毎年5,000円相当の品を贈っている場合は3,000円程度にします。
そして、翌年にはいよいよお歳暮を贈らずに、年末の挨拶状だけ送って、その年の感謝を伝えます。
このように、段階を踏むことで失礼にならないようにお歳暮をやめることが出来ます。
そして、二つ目のやめ方は、段階を踏まずに、いきなりお歳暮をやめて、かわりに年末の挨拶状を送る方法です。
お歳暮を贈ってきた年数が短い場合はこれでも、OKですよ。
ただ、5年も6年もお歳暮を贈り続けてきた相手でしたら、やはり段階的にやめる方法の方が相手を心配させずにすむのでおススメです。
お歳暮をやめるタイミングは ?
お歳暮は、特別なタイミングがなければやめてはいけないと言うわけではありません。
でも、何かのタイミングに合わせることでより自然にやめることができます。
それは、相手とのこれまでの関係が終わったときや移転があった時などです。
例をあげておきますね。
・退職
・転勤
・異動
・引っ越し
・身内に不幸があった
こんなタイミングがあれば、お歳暮をやめても不自然には感じられませんよ。
おわりに
いかがでしたか ?
なんとなくやめにくいお歳暮。
でも、虚礼になってもお互いあんまり嬉しくないですよね ?
そんなとき、相手に失礼の内容にお歳暮をやめるマナーについてお伝えしましたが参考になりましたでしょうか ?
せっかくこれまで贈り続けてきたお歳暮ですから、やめるときは相手の気持ちを害しないよう、失礼のないようにしたいですね。
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最後までお読みくださってありがとうございました。