手首、肘などの辛い腱鞘炎。
一度経験したら、二度となりたくないですよね。
ところが、腱鞘炎って一度なると再発しやすいんです。
腱鞘炎は、手や指を酷使していると発症する病気で、腱と腱を包む鞘、つまり腱鞘が擦れて炎症を起こすことが原因です。
ですから、腱鞘炎を予防するには、同じ動作の繰り返しをできるだけ抑えることです。
でも、そうは言っても仕事や家事で手を使うことは避けられませんよね。
そのため、結果的に腱鞘炎を再発してしまう人が多いんです。
ここでは、仕事や家事をやりながら、腱鞘炎の対処や予防、再発防止のために普段の生活に取り入れられることをお伝えしたいと思います。
また、腱鞘炎の緩和や予防に効果的な食べ物もあわせてお伝えしますね。
腱鞘炎の再発防止に 対処と予防法は ?
普段の生活の中でできる対処法・予防法として、おススメなのが、次の3つです。
①仕事や作業の合間で小まめにストレッチをする
②テーピング(またはサポーター)をする
③緩和・予防効果のある食べ物を積極的に摂る
それではひとつずつ見てゆきましょう。
ストレッチ
ストレッチは、過度の動きによって、歪んだり、捻じれたりして可動範囲が狭くなった関節の腱を伸ばして可動範囲を正常に戻す効果があります。
スポーツの準備運動として、肩や肩甲骨のストレッチをしますが、これも結果的に腕の動きを良くしてくれるので、腱鞘炎の緩和や予防に効果があります。
また、腱鞘炎は同じ姿勢で同じ動作を繰り返し行うことで進行します。
ですから、時々作業をやめて伸びをしましょう。
それだけでも腱を伸ばし、血行も良くするので腱鞘炎の予防に効果がありますよ。
テーピング
テーピングは動きを制限します。
それによって手や肘の過度な使用を抑え、腱鞘炎の進行を抑えたり、予防する効果があります。
親指の腱鞘炎の場合は親指に沿って指を伸ばした状態で貼ります。
こうすると親指を過度に曲げ伸ばしする動作が制限されて親指を休ませることにつながります。
手首や肘の場合も曲げる動作を制限するように貼ると良いでしょう。
貼るときに少しひっぱりながら貼るのがコツです。
また、手首や肘の過度な動きを抑えるには、テーピングのほかに、サポーターも有効です。
ただ、あまりキツく締め付けるものは、血行を悪くしてかえって逆効果になりかねませんのでご注意くださいね。
手首のサポーターに関して言えば、下の写真Aは、サイズが固定しているので人によってはしっくりこないかも知れません。
私が試したところでは、Aのタイプは手首回りがあまり固定されず、代わりに親指が締め付けられてしばらくすると痺れてきたので使用を中止しました。
下の写真Bのようにマジックテープで留めるタイプのものだと締め付け加減を調整できるし、手首がしっかり固定された感じがするので、私はこちらをおススメします。
ただし、テーピングやサポーターは長時間付けているとかぶれたり、かゆくなったりすることがありますので、特に皮膚の弱い方は様子を見ながら試されるようにしてください。
腱鞘炎の再発防止に 効果的な食べ物は ?
じつは、食べ物にも腱鞘炎の緩和や予防に効果が期待できるものがあるのです。
それは、イソフラボン、ビタミンC、オメガ3脂肪酸を多く含む食べ物です。
イソフラボンには炎症を抑える働きがあります。
イソフラボンを多く含むのは、豆腐や味噌、納豆などの大豆食品です。
また、活性酸素が炎症を促進することから、抗酸化作用で活性酸素を抑えるビタミンCを多く含む食品、レモンやピーマンなどがおススメです。
オメガ3脂肪酸は、血液をサラサラにして生活習慣病を予防する効果が注目されていますね。
じつは、オメガ3脂肪酸には抗炎症作用もあることが知られているんです。
イワシ、サバ、サンマなどの青魚、クルミ、アマニ油などに多く含まれています。
もうひとつ、潤滑剤の働きがあるヒアルロン酸も腱鞘炎に良いと言います。
ヒアルロン酸は、鶏の軟骨、豚足、フカヒレ、山芋やオクラ、納豆などに多く含まれています。
しかし、ヒアルロン酸は分子が大きくて、吸収されにくいという難点があるため、食事で摂っても効果はあまり期待できないかも知れません。
むしろ、サプリメントなら低分子化したヒアルロン酸が摂れるので、効果が期待できそうです。
おわりに
いかがでしたか ?
腱鞘炎の予防の手段はいずれも難しいことではありませんから、試してみませんか ?
最も難しいことは、いかに手や肘を酷使しないように抑えられるかです。
気が付いたら猛烈に手を動かしていた、なんてことのないようにお気を付けくださいね。
あなたが腱鞘炎にならずに過ごせますことをお祈りいたします。
腱鞘炎になってしまったら、病院ではどんな治療をするのかについてはこちらをどうぞ。
最後までお読みくださってありがとうございました。