冬至にかぼちゃを食べるのはなぜ ?

冬至のかぼちゃ 

冬至の行事と言えば、かぼちゃを食べて、柚子湯(ゆずゆ)に入る。
日本にはこんな習慣がありますが、どうして冬至にかぼちゃを食べて柚子湯に浸かるのでしょうか ?

そこにどんな意味があるのか探ってみました。

冬至とは

冬至とは、北半球で日照時間がもっとも短くなる日を言います。
つまり、太陽の力がもっとも弱い日なのです。

日本ではだいたい12月21日ころが相当します。
なぜ、「ころ」かって ?

それは地球の公転周期が365日ピッタリではなく、5時間48分45秒ほどズレているからです。
そのため、冬至の日は毎年少しずつズレるのです。だから、12月21日「ころ」となるのです。

冬至が太陽の力がもっとも弱いとすると、翌日からはだんだんと強くなる、つまり日が長くなります。そこから再び力がよみがえると考えて欧米でも古くから冬至をお祝いしてきました。

 

「一陽来復(いちよう らいふく)」と「運盛り」

再び力がよみがえることを「一陽来復」と言います。
つまり、陰が極まって再び陽にかえるということで、冬至はその日を境にして運気が上昇すると考えられているのです。

そこで、この日、つまり冬至に「ん」のつくもを食べると「運」が付くと言われるようになりました。

これを「運盛り」と言います。

「ん」のつく食べ物とは、にんじん、だいこん、れんこん、うどん、ぎんなん、きんかんなどで、かぼちゃもそのひとつなのです。

ん ? かぼちゃには「ん」はありませんね。
いえいえ、かぼちゃは感じで書くと「南瓜」で、「なんきん」と読みます。

 

これが冬至にかぼちゃを食べる由来なのです。

 

どうしてかぼちゃだけ ?


「ん」の付く野菜は他にもあるのに、どうして特にかぼちゃなのでしょう?

 

それは、昔は保存の技術がなく、冬まで取っておける野菜が少ないなか、かぼちゃは夏野菜なのに長期保存がきいたからなのです。

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かぼちゃを食べるとどんな効果があるの ?

では、かぼちゃを食べるとどんな効果があるのでしょうか ?

かぼちゃにはビタミンAのもととなるベータカロチンが豊富に含まれています。
ベータカロチンは、皮膚や粘膜を強くして免疫力を高める働きがあります。

ですから、冬至にかぼちゃを食べることで風邪を引きにくくする効果があるのです。

 

その上、ベータカロチンには強い抗酸化作用があるので、細胞の老化を抑えてくれる上、抗がん作用もあると言われています。

かぼちゃには、さらに視力低下や目の病気を良くする効果があるルテインという栄養素も含まれています。

かぼちゃの効能、侮れ(あなどれ)ませんね。

 

冬至にかぼちゃを食べるのは、単なる縁起担ぎだけではなく、ちゃんと意味があったのですね。

 

柚子湯(ゆずゆ)

柚子湯

冬至のもうひとつの行事である柚子湯にも触れておきますね。

柚子湯は、湯船に柚子の果実を浮かべて入浴するものですが、こちらは、身を清めるために行われるようになったと言われています。

 

柚子の強い香りが邪気を払うと考えられたのです。

先に述べた「一陽来復」の日に柚子湯で身を清めてから運気を高めようということなのです。

 

柚子湯には効能はあるの ?

柚子の皮の部分には、ヘスペリジンというポリフェノールの一種が多く含まれています。
ヘスペリジンには、血行を促進して冷え性を改善し、体を温める効果があるのです。

ですから、柚子湯に浸かることで風邪を予防する効果が期待できるのです。

加えて心地よい香りによるリラックス効果もありますから、身を清める意味だけでなく、とても実用的と言えますね。

 

まとめ

いかがでしたか ?

冬至にかぼちゃを食べて柚子湯に浸かる。

意味が分かると、冬至がさらに楽しいものになりますね。

 

最後までお読みくださって有難うございます。

この記事がお読みくださったあなたの役に立てばうれしいです。

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