雪道の運転、怖いですね。
雪国に住んでいてもやはり怖いです。
久々に帰省して雪道を運転される方や、旅行先でレンタカーで雪道を運転される方にとっては、とても怖いですよね。
そこで今回は、雪道を安全に運転する方法についてご説明したいと思います。
雪道の運転 カーブでは ?
雪道の運転で特に気を付けることは、カーブです。
夏場でも、よくブレーキを踏んだままカーブする人が多いと思います。
でもこれは雪道ではスリップにつながる運転の仕方なんですよ。
唐突ですが、バイクに乗る人はカーブのなかではブレーキを踏まずに、アクセルをふかします。
その代り、カーブの手前で充分に減速します。
理由は、ブレーキを踏むとタイヤのグリップ力が落ちるからです。
回転しているタイヤは路面を「噛み」ますが、止まっているタイヤは路面を「噛み」ません。
バイクに乗る人は、カーブの中でブレーキを踏むとグリップ力を失って転倒してしまことが分かっているので、カーブの手前で減速してカーブのなかではアクセルを吹かすのです。
じつは、タイヤのグリップ力については、車にも同じことが言えるのです。
車の場合は、タイヤがグリップ力を失っても転倒することはありませんから、カーブの直前からブレーキを踏んで、そのままカーブしてしまうクセが付いてしまいがちです。
ところが、雪道ではタイヤがグリップ力を失うとスリップしてしまいます。
ですから、カーブに入る少し前から充分に減速して、カーブの中ではブレーキを踏まずに、軽くアクセルを踏んでおくことがスリップを防ぐコツなんです。
・カーブの手前で十分に減速 !
・カーブ中はブレーキを踏まない !
・むしろ軽くアクセルを踏む
尚、マニュアル車の場合は、シフトダウンしてエンジンブレーキを効かせてからフットブレーキを使いますが、この時いきなりガツンとシフトダウンすると急激にタイヤに制動がかかって、かえってロックする恐れがあります。
ですから、ゆっくりクラッチをつなぐようにしましょう。
こうするとタイヤがグリップ力を失わずに、スリップを防ぐことができます。
そのためにも充分な車間距離を取っておきましょうね。
雪道の運転 ブレーキは ?
では、次にブレーキのかけ方についてご説明しますね。
ポンピングブレーキって聞いたことありますよね。
断続的にブレーキを踏むやり方です。
教習所では、後続車に気付かせるために行うと習いますよね。
これ、雪道で有効なんです。
ブレーキをベタ踏みするとタイヤがロックしてスリップします。
それに対して、ポンピングブレーキなら、タイヤをロックさせずに減速させることがでるので、スリップを防ぐことができます。
寒冷地仕様車ならすべての車種にABS(アンチロック・ブレーキ・システム)が付いていて、万一スリップしても検知して、ABSが代わりにポンピングブレーキをしてくれます。
注意すべきことは、ポンピングブレーキもABSも、制動距離を短くするわけではなく、タイヤロックを防いでハンドル操作ができる状態を維持するためのものだということです。
ですからブレーキ操作は、夏場よりもかなり手前から行ってくださいね。
・ポンピングブレーキもABSも制動距離は短くならない !
・ブレーキ操作は夏場より早めに !
雪道の運転 もしも滑ったら ?
気を付けて運転していたつもりでも、万一滑ってしまったらどうしたら良いでしょう?
ポイントは3つです。
アクセルを戻さない
慌ててアクセルから足を離してブレーキを強く踏むとかえって滑ります。
上に述べたように、タイヤは回転を止めるとグリップ力を失って制動できなくなるからです。
カウンターを当てる
カウンターって何でしょう ?
正確にはカウンターステアと言いますが、要するに車が向いた方向と逆にハンドルを切るということです。
体が自然に反応すると思いますが、問題はその次です。
ハンドルを真っ直ぐに戻す
カウンターを当ててスリップが収まったらすぐにハンドルを真っ直ぐに戻します。
タイミングが遅れると今度は逆の方向に向いてしまいますよ。
・アクセルを戻さない
・カウンターを当てる
・ハンドルを真っ直ぐに戻す
おわりに
いかがでしたか ?
雪道の運転で特に気を付けるべきこととして、カーブ、ブレーキ、そして滑ったときの対処についてご説明しました。
基本は、冷静に対処することですが、そのためには、スピードを控えめにすること、車間距離を充分空けることです。
雪道の運転、くれぐれもお気を付けくださいね。
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