雪道での運転、ドキッとしたことありませんか ?
雪道運転の安全性は、運転技術だけでなく、車の性能や性質にも依存します。
自分が乗っている車の性質を把握しておくことで、雪道での運転で危険な目に遭わないようにしたいものですね。
今回は、FF車、FR車、そして四駆車のそれぞれについて、雪道での特性をまとめてお伝えすることで、少しでも危険回避のご参考にして頂ければと思います。
雪道の運転 FFの場合は ?
FF車は直線走行性に優れ、燃費も良いですが、雪道となるとどうでしょうか ?
私もFF車に乗っていますが、怖いのが上り坂です。
上り坂で滑ったらもうどうにもなりません。
いったんバックで戻って登るのは諦めざるをえません。
後続車がいたら、とりあえずクラクションをならして知らせます。
上り坂の場合、リアに車重がかかってフロントが浮き気味になるので、タイヤのグリップ力が弱くなってしまうためです。
ショッピングセンターの屋外駐車場を利用する場合は、冬場は屋上は避けて、地上の駐車場にしましょう。
もうひとつ、カーブで曲がりにくいという性質があります。
つまり、外側に膨らみやすいのです(アンダーステアと言います)。
これを防ぐには、カーブに入る前に充分に減速しておくことです。
カーブで膨らんでしまうと、慌ててブレーキを踏んでも滑って中央分離帯に乗り上げたり、対向車線に進入してしまいかねません。
日ごろからスローイン・ファストアウト(カーブに入るときはゆっくり、出るときは早く)を心がけましょう。
雪道の運転 FRなら ?
FR車は、荷重のかかるリアが駆動輪ですからFF車とは逆に、上り坂には割と強いです。
ですが、ローギアだとトルクが強すぎてかえって空回りして登れなくなります。
セカンドでゆるゆると登りましょう。
また、発進時にタイヤが空回りして進めないことがありますが、これはFF車でもおこります。
この場合もギアをセカンドかサードにしてゆっくり発進すれば上り坂でない限り、たいてい大丈夫です。
あと、おしりを振りやすいという性質がありますが、体勢が崩れた時に、アクセルオフにすることで体勢を立て直しやすいというメリットがあります。
雪道の運転 四駆なら大丈夫 ?
雪道の運転は、四駆車なら大丈夫と思いますよね ?
確かにスタックしにくいし、しても脱出能力が高いですし、信号待ちからの発進のときも、タイヤがキュルキュルと空回りすることもなくスムースに発進できます。
でも、過信は禁物です。
四駆車の難点は、「重い」ということです。
どういうことかと言えば、ブレーキをかけても止まるまでの距離はFF車やFR車に比べて長いということです。
また、カーブでも一旦滑ったら重いため止まりにくいのです。
滑ったときに全てのタイヤが動くため、かえって収拾がつかなくかって体制を立て直しにくいとも言えます。
四駆車の雪道での事故が意外と多いのは、「四駆なら大丈夫」という過信というか思い込みから無謀な運転をしてしまうためと言われています。
特に、FF車やFR車から四駆に乗り換えたばかりの方は、雪道での発進性能の良さから、停止能力やカーブでの性能も高いと勘違いしがちです。
四駆車は万能ではありません。
いったん滑ったらFF車やFR車よりも止まりにくいことを覚えておいてくださいね。
おわりに
如何でしたか ?
FF車、FR車、四駆車とそれぞれの特性を理解していれば、おのずと注意すべきことが分かってくると思います。
いずれの車に乗るにしても、雪道はとにかく滑ります。
スタッドレスタイヤを装着することは基本ですが、それでも夏の路面をノーマルタイヤで運転するより制動距離は確実に長くなります。
雪道は、スピードを控えめに、車間距離は長くとる、急ブレーキ、急ハンドル、急発進はしない、です。
心に余裕を持って運転しましょうね。
くれぐれも安全に運転なさいますように・・・
最後までお読みくださってありがとうこざいました。
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