インフルエンザの予防接種には本当に効果があるのか ?
効果がない ! と言う方もいます。
本当はどっちなんでしょう ?
効果があるなら予防接種を受けるけど・・・と言う方も多いのではないでしょうか ?
ここでは、そんなインフルエンザ予防接種の効果に関する疑問にお答えしたいと思います。
インフルエンザの予防接種は効果があるのか ?
早速、インフルエンザ予防接種の効果について確認しておきましょう。
かなり前(1979年)になりますが、ワクチンを接種したグループと接種しないグループでは、大きな差が認められなかったとする医師会のレポート(前橋レポート)が話題になったことがあります。
そのため、現代でもインフルエンザの予防接種には効果がないと言う人もいるようです。
しかし、レポートが発表された当時の検査技術では、インフルエンザに感染したことを科学的に証明する方法がなかったため、現在ではこのレポートの信ぴょう性は疑問視されています。
そして、その後のデータでは予防接種の効果が確認されているのです。
厚生労働省は、インフルエンザワクチンは、感染後に発症する可能性を低減させる効果と、発症した場合の重症化防止に有効であるとしています。
ただ、効果は100%ではありません。
インフルエンザの予防接種は「受ければ絶対にインフルエンザにかからない」と言うものではなく、摂取を受けても発症することもあるのです。
防げる確率は健康な成人で70~90%くらいと言います。
しかし、予防接種を受けておけば、仮に発症した場合でも症状は軽く済みます。
ですから、インフルエンザの予防接種は効果があるし、受けておくに越したことはないと言えます。
インフルエンザの予防接種はいつ受ける ?
では、インフルエンザの予防接種はいつ受けるのが良いのでしょう ?
インフルエンザの予防接種が効果を発揮するのは、接種から2週間くらい経ってからです。
そして効き目はおよそ1ヵ月後にピークを迎え、約5ヵ月間継続します。
インフルエンザが流行るのは、だいたい12月から3月くらいまでですから、11月に接種しておけば、その年のシーズンは乗り越えられますね。
なお、13歳未満のお子さんは、免疫力が弱いため、4週間あけて2回打つのが原則ですから、2回目にワクチンが無くならないように、予約しておくことをおススメします。
インフルエンザの予防接種はいつまで受けられるの ?
インフルエンザの予防接種は毎年10月から受けられますが、いつまで受けられるのでしょうか ?
結論を言えば3月まで受けられます。
しかし、先に述べたように、予防接種が効果を発揮するまでには2週間程度を要することと、インフルエンザの流行のピークは1月~2月くらいであることを考えれば、あまり遅くならない方が良いですね。
1月から逆算すると、遅くとも12月中頃までには受けるのが望ましいです。
そうは言っても、いろいろな事情でなかなか予防接種を受けられない場合もあると思います。
その場合、たとえ12月中頃を過ぎたとしても、まだ3月までは流行が続きますから、やはり予防接種はしておいた方が無難だと思います。
ただ、遅くなると在庫がなくなることも考えられますから、受け付けてくれる病院にご確認くださいね。
ちなみに厚生労働省でも、「毎年12月中旬までにワクチン接種を終えることが望ましい」としています。
おわりに
いかがでしたか?
インフルエンザの予防接種には効果があること、接種を受ける望ましい時期についてお分かりいただけたと思います。
効果は期待できますが、完全に防げるわけではありませんから、普段から規則正しい生活やうがい、手洗いなど、日常生活にも十分ご注意くださいね。
最後までお読みくださってありがとうございました。
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