お歳暮を贈られている方は、毎年暮れが近づくと、今年は何を贈ろうか ? と悩みますよね。
でも、贈って喜ばれるものはなにか、せっかく考えて贈ったつもりが、じつはルール違反のものだったら・・・。
ここでは、お歳暮選びを失敗しないためのポイントとして、贈ってはいけないものについてお伝えしたいと思います。
あわせてお歳暮を贈ってはいけないときについてもお伝えしますね。
お歳暮のルール 贈ってはいけないものは ?
お歳暮の習慣が始まったころは、塩鮭、餅など、日持ちのするものが定番だったと言われています。現代でも新巻鮭は定番のひとつですね。
でも、今は食品の保存技術が進んでいますから、ハム・ソーセージ、牛肉、魚介類、調味料、飲料などさまざまありますし、食品以外にも洗剤など、選択肢は非常に多くて迷ってしまいます。
相手の好みが分かっていれば迷わずにすみますが、分からないときはせっかく贈ったものがかえって失礼にあたらないようにNGのポイントだけは押さえておきましょう。
お歳暮として贈ってはいけないものは次の通りです。
・履物
相手を踏みつける意味と取られるのでNGです。
・下着、靴下
生活に困っている人に恵んであげると取られるのでNGです。
・時計、文房具
もっと勉強しなさいという意味になり失礼なのでNGです。
・現金
「お金に困っているでしょう」と取られるのでNGです。
・包丁、はさみなどの刃物
縁を切るととられるのでNGです。
以上は、お歳暮として贈ってはいけないものですからご注意くださいね。
あと、カタログギフトを贈る方もいますが、これはどうでしょう ?
別記事にまとめましたので、あわせてどうぞです。
>> お歳暮にカタログギフトは失礼 ? 商品券も ? 知っておきたいNG集 !
お歳暮のルール 贈ってはいけないときは ?
では、お歳暮を贈ってはいけないときはいつでしょう ?
気になるのは「喪中」のときですね。
相手が喪中のとき
感謝の気持ちを伝える行為で、お祝いではありませんから、基本的に贈ることは問題ありません。
でも、紅白の水引はかけない配慮が必要です。
白無地の奉書紙のみとするのが良いですよ。
自分が喪中のとき
じつは、これも基本的にはOKなんです。
でも、まだ49日が空けていない場合は49日が明けるので待った方が無難ですよ。
理由は、日本には古くから、不幸があってから49日間は「穢れている」と考える風習があるからです。
最近の方は気になさらないかも知れませんが、念のためです。
この場合も紅白の水引はかけないでくださいね。
お歳暮の「歴史」と言うとちょっと大袈裟ですが、じつは、お歳暮を贈る習慣は意外に古く、室町時代からあったと言われています。 もともと、暮れから正月にかけてご先祖様を祭る御霊祭(みたままつり)に、お供物を捧げる習慣がありました。 そして、御霊祭の時期に分家の家族や他家に嫁いだ娘がお供物を本家や実家に持参したのがお歳暮の始まりだったんです。 やがて、持参せずに贈るようになって、江戸時代には一般に広まって、明治時代に現在のお歳暮の形になったと言います。
おわりに
お歳暮のルールとして、贈ってはいけないもの、そして贈ってはいけないときについてお伝えしましたが、参考になりましたでしょうか ?
なお、お歳暮は、毎年継続するものですので、相手から「もう気を遣わなくて結構ですよ」と言われるまでは送り続けるものとされています。
突然やめると何か気に入らないことがあったのかと思われたりしますので、お気を付けくださいね。
今年だけ何かを贈りたい場合は、お歳暮ではなく、「御礼」などの名目で贈ると良いでしょう。
お歳暮は、感謝の気持ちを伝える日本の美しい習慣のひとつですから、NGは何かと言うルールだけ気を付けて、お世話になった方に贈って喜んでもらいましょう !
最後までお読みくださって有難うございました。