「北海道に住むことになった」と言ったら、北海道出身の友人から、「冬になると車がさびるぞ。気を付けろ。」と言われた。
北海道ではそんなに車が錆びるの ?
どうして ?
確かに、北海道は車にとって過酷な環境なんです。
それって、雪のせい ?
はい
その通りです。
雪のために、北海道では車のトラブルがいろいろあります。
今回取り上げた「車の錆び」もそのひとつです。
車の錆びはすぐにどうこうと言うものではありません。
でも、放っておくと、困った問題も生じかねない、厄介なしろものです。
ここでは、北海道での車の錆びとの付き合い方について、原因と問題点、そして対処法についてお伝えしたいと思います。
北海道では車が錆びるって本当 ? 原因は ?
原因は、冒頭申し上げた通り、「雪」です。
「雪」で錆びる ?
正確には、雪を融かすために撒かれる「融雪剤」が原因です。
融雪剤に含まれている塩化カルシウム(通称 塩カリ)が車を錆びさせるのです。
これを「塩害」と言います。
海が近いところで車がさびやすいのと同じ理由なんです。
融雪剤が撒かれた幹線道路を走ると、雪と一緒に融雪剤が車に付着します。
ボディの側面などはしっかり塗装されているので、ほとんど影響は見られません。
でも、下回りは塗装されていないので錆やすいのです。
下回り ?「どうせ見えないからいいじゃん」
と思ったら大間違いです。
じつはここが重要なポイントなんです。
次の章で下回りが錆びた場合の問題点をお伝えしますね。
車が錆びる 問題点は ?
車の下回りが錆びて問題となるのは、車検に関係してくるからです。
と言うことは、安全性に関係するということです。
錆が進んでフレームに穴が開くと車検に通らなくなってしまいます。
車体の強度が保てなくなるからです。
また、マフラーに穴が開いた場合も、やはり車検に通らないケースがあります。
マフラーの修理や交換ならまだしも、フレームに穴が開くと大ごとです。
車の買い替えも視野に入れなければいけません。
車の錆と車検の関係は別記事にくわしくまとめておきましたのでこちらをどうぞです。
車が錆びる 対策は ?
車の下回りが錆びないようにするための対策は、2つあります。
順にご説明しますね。
洗車
普通、冬場はあまり、洗車しませんよね。
でも、じつは北海道では冬に洗車をする人が多いんです。
理由は、車の下回りの塩カリを洗い流すためです。
セルフのコイン洗車では水の出るノズルを車の下から当てるようにして下回りを洗います。
防錆剤の塗布
本格的に錆を防止したければ、車屋さんで錆止めを塗ってもらいます。
「塩害ガード」という塗布剤が有名ですね。
塗布剤を買ってもシャーシの裏側に塗るのは素人には無理ですし、危険ですから、車屋さんにお願いしましょう。
車屋さんが使用するのも「塩害ガード」が多いですよ。
防錆剤の塗布は塗布剤の種類やメーカー・車種によって費用が異なります。
私がお世話になっているディーラーさんでは、安いタイプなら1万5,000円くらいで塗ってもらえます。
ただし、安価な塗布剤の場合は、毎年塗布しないと効果が持続しないようです。
1回の塗布で数年もたせたいなら、2万5,000円くらいかかります。
ちなみにこれはミニバンクラスの費用です。
大型車になると20,000円~30,000円くらいかかりますよ(H30年現在)。
防錆剤の塗布は、駆動装置の回転部分やマフラーなど高温になる部分にはできません。 マフラーは洗車で融雪剤を洗い流すことで錆を防いでくださいね。
おわりに
いかがでしたか ?
北海道では車が錆びやすいのはなぜかについて、また、錆びた場合の問題と防止策についてお伝えしましたが、参考になりましたでしょうか ?
錆以外にも、寒冷地では「凍結」という車のトラブルが発生します。
車の凍結関連のトラブルと対策についてはこちらをあわせてどうぞ。
>> 車のドアが凍結して開かない 閉まらない 窓も凍結 対処法は ?
>> フロントガラスの凍結 スプレーや凍結防止シート ガラコの効果は ?
>> 車のサイドミラーが凍結して開かない ! 対処法は ? 防止策は ?
もうひとつ、車の寒冷地仕様についてはこちらをどうぞ。
>> 北海道では車は寒冷地仕様でないとダメ ? 冬を前に車の準備は ?
最後までお読みくださってありがとうございました。