秋の味覚はいろいろありますが、サンマに次いで二番目くらいに栗があげられると思います。
茹でて食べる栗は、ホクホクしてなんとも言えず美味しいですね。
食べ始めると、ついつい止まらなくなってしまいます。
栗はたいてい、おやつとして頂くことが多いと思います。
でも、美味しいだけでなく、健康に良い栄養素がけっこうたくさん含まれているのです。
と言うことで今回は、秋の味覚・栗の効能についてお伝えしたいと思います。
栗の栄養素
さて、栗にはどんな栄養素が含まれているのでしょう ?
ざっと次の通りです。
・でんぷん
・タンパク質
・ビタミンA
・ビタミンB1
・ビタミンB2
・ビタミンC
・カリウム
・亜鉛
・食物繊維
主成分はいもと同じ「でんぷん」です。
でも、栗のでんぷんは、粒子がきめ細かいので、とてもまろやかな風味が特徴です。
そして、上に列記したように、ビタミン、ミネラルが意外と含まれていますね。
これらの栄養素から、栗の効能・健康効果を考えてみましょう。
栗の効能
疲労回復
ビタミンB2はでんぷんなどの糖質をエネルギーに変える働きがあります。
ですから、疲労回復効果が期待できます。
むくみを改善して下半身をスッキリ
カリウムが不足すると、尿として排泄されるべき水分が、血管周辺の細胞に溜まってむくみの原因とります。
むくみは特に足などに溜まりやすいので、カリウムを補うことでむくみを改善して下半身をスッキリさせましょう。
肌と髪をつややかに
ビタミンAは皮膚や粘膜の健康維持に欠かせない栄養素です。
そして、亜鉛はビタミンAの代謝を助けて効果を高めてくれます。
また、亜鉛にはタンパク質の代謝を高める働きもあるので、つややかな髪や美肌を作る効果もあるのです。
栗に含まれる亜鉛にはまだまだ、たくさんの働きがありますので、もう少しお伝えしておきますね。
かぜを引きにくい元気なからだに
亜鉛には免疫力を高める効果があります。
亜鉛には、白血球が体内に侵入した細菌を撃退するのを助ける作用があるのです。
味覚を正常に保つ
亜鉛が不足すると味覚障害を起こしてしまうことが知られています。
こころを落ち着かせる
亜鉛は記憶や精神の安定にも関わっていて、ストレスを感じると亜鉛の消費が多くなるそうです。亜鉛には、こころを落ち着かせる作用があると言われています。
男性として元気に
亜鉛は生殖機能を正常に保つために欠かせない栄養素で、女性の卵子を作るためにも必要であることから、セックスミネラルとも呼ばれています。
できれば栗は渋皮も食べちゃいましょう !
通常、栗を食べるときは、固い鬼皮を剝いた後、薄い渋皮も剝きますよね。
渋いから食べたくありませんね。
でも、ちょっと待ってください。
じつは、栗の渋皮にはポリフェノールの一種であるタンニンが多く含まれています。
タンニンには肌を引き締める作用や、シミやくすみの原因となるメラニンを抑える働きがあるので美肌効果が期待できます。
また、抗酸化作用がありますから、老化防止や悪玉コレステロールの増加を抑えてせて習慣病の予防にも効果があるのです。
渋皮つきのまま食べるには、茹でた後、砂糖で煮てしまう、つまり渋皮煮にするのです。
こうすると美味しく頂けますよ。
おわりに
秋の味覚・栗の意外な効能がお分かりいただけたと思います。
ただ、栗そのものは可食部が1個あたり25g程度ですから、数個食べただけでは、上記のビタミンやミネラルの1日に必要な量すべてをまかなえるわけではありません。
ですから、いろいろな食材のひとつとして、旬の秋に栗の味をお楽しみくださいね。
最後までお読みくださってありがとうございます。
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