夏野菜と言えば、代表格はトマト !

枝になるトマト

夏野菜と言えば、キュウリ、ナス、トマト、ピーマン、オクラ、トウモロコシ、ニラ、カボチャ、ズッキーニなど、いろいろありますが、今回は、その代表格ともいえるトマトを取り上げてみました

数ある野菜のなかで、そのままジュースにして飲めるのは、何といってもトマトですよね。

爽やかな酸味とほのかな甘み、そして旨みのあるトマト。

じつは、トマトには旨み成分である「グルタミン酸」が豊富に含まれているのです。

 

イタリアなどの地中海に面した国々では、トマトソースを調味料として、日本の味噌・醤油のように使っています。

トマトと味噌・醤油は、どちらも旨み成分の「グルタミン酸」がたっぷりと含まれている点で共通していたのですね。

ですから、トマトはほかの食材と相性がよく、一緒に調理すると肉や魚の旨みを引き出してくれるのです。

 

トマトの健康効果

トマトは美味しいだけでしょうか?
じつは、トマトには優れた健康効果があるのです。

ひとつずつ見てゆきましょう。

 

疲労回復・夏バテ防止

トマトの酸味は、クエン酸によるものです。

クエン酸には食欲を増進させる効果や、疲労物質である乳酸を分解する働きがあります。
また、トマトには糖質をエネルギーに変えるビタミンB1も豊富に含まれているのです。

 

ですから、トマトは疲労回復や夏バテ防止にもってこいの野菜なのです

トマトが夏野菜の代表格というのが頷けますね。

 

生活習慣病と老化防止

トマトの真っ赤な色は、リコピンという色素によるものですが、リコピンには強力な抗酸化作用があるのです。

そのため、余分な活性酸素を抑えて生活習慣病の予防と老化防止に効果があると言われています。

さらにβカロチンも含まれていて、免疫力を高め、皮膚や粘膜を健康に保つ効果も得られるのです。

 

さらに、近年、トマトの種子に含まれるトマトシドAというサポニンの一種に、コレステロールの上昇を抑制する作用のあることが発見されたと言いますから、トマトの健康効果はますます見逃せませんね。

 

塩分摂りすぎの抑制

トマトの効能はまだあります。

トマトに含まれているカリウムは、余分なナトリウムを体外に排出させる働きがあり、塩分の摂りすぎを抑制して、高血圧の予防に効果があるのです。

 

トマトの美容効果

トマトは健康だけでなく、美容にも効果があります。
先にのべたリコピンとβカロチンの抗酸化力は肌の酸化を抑えるので、シミやシワの発生を抑えてくれるます。

さらに、ビタミンCも多く含まれています。

ビタミンCは、コラーゲンの生成に欠かせない成分ですから、美肌のためにもトマトは強い味方となるのです。

 

おまけ

トマトは、南米ペルーのアンデス高地が原産地のナス科の植物。
トマトがナス科 ? ご存知でしたか ?

ちなみにジャガイモもナス科です。
そう言われれば、色は違いますが、どれも花の形は良く似ていますね。
(左から、トマトの花、ジャガイモの花、ナスの花)

トマトの花

ジャガイモの花

ナスの花

 

おわりに

如何でしたか ?

疲労回復・夏バテ防止、そして生活習慣病と老化防止効果 !

その上美容効果もある !

身近な食材であるトマトには、うれしい効果がいっぱいあったんですね。
やっぱり夏野菜の代表ですね。

トマトを大いに活用して美容と健康に役立てましょう !

 

 

夏野菜と言えば、ナス ? 秋ナスと言うのに ?

 

ナスと夏野菜

あれっ ?

「秋ナスは嫁に食わすな」と言うくらいですから、ナスがおいしいのは秋で、夏野菜とはちがうのでは ? と思われる方が多いと思います。

でも、ナスは夏野菜なんです。

 

夏ナスと秋ナス

ナスの収穫時期は6月から9月で、7月ころに収穫するものを夏ナス、9月ころに収穫するものを秋ナスと呼びます。

ナスは2回も収穫できてしまうこと、ご存知でしたか ?

では、夏ナスと秋ナスでは何が違うのでしょう?

 

夏ナスは旬ですから、みずみずしく、皮が固くて種もぎっしり詰まっています
そして野菜は旬が一番体に良いと言います。

一方、秋ナスは皮がやわらかく、種はほとんどありません。
そして、種がないかわりに実には旨み成分であるアミノ酸と糖分が多くなります

 

これが、秋ナスがおいしいと言われる理由です。

 

これ、品種が違うわけではなく、ナスは夏に収穫したあと、剪定(せんてい)してやると秋にも実をつけるという性質があるのです。

つまり、二度たのしめる野菜なのです。

 

夏野菜としてのナスの効能

冒頭の「秋ナスは嫁に食わすな」は、涼しくなる秋に、女性は体を冷やしすぎてはいけないという気遣いから生まれたとも言われています。

それだけ、ナスの体を冷やす効果が高いということですね。

 

そうです。ナスは、夏野菜の特徴であるからだを冷やす働きが、特に強いと言われています。

でも、それだけ ?

 

いえいえ、ナスにはとても優れた健康効果があるのです。

では、根拠となるナスの栄養素を見てみましょう。

 

ナスの栄養素~その健康効果

ナスはビタミンやミネラル類をとくに多く含んでいるわけではありません。
その90%以上は水分で、ほかには食物繊維と糖質が主な成分です。

ビタミンとしては、A、B1、B2、Cをごく少量含んでいるだけです。

しかし・・・ナスニンがあります。

 

ナスの紫紺色は、ナスニンというアントシアニン系の色素によるものなのです。
ナスニンはポリフェノールの一種で、強力な抗酸化作用を持っています。

それによって活性酸素を抑え、がんや生活習慣病を予防する効果が期待されます。
また、コレステロールの吸収を抑える作用もあると言われています。

 

さらに、ナスには、コリンが含まれています。

コリンはビタミンBに近い、水溶性のビタミン様作用物質で、血圧を下げる効果や動脈硬化を防ぐ効果があるとされています。

 

そして、もうひとつ注目すべき成分としてクロロゲン酸があげられます。

クロロゲン酸は、コーヒーなどにも含まれるポリフェノールの一種で、脂肪燃焼作用があることからダイエットに有効とされる成分です。

また、脂肪肝や糖尿病を予防する効果があると言われています。

 

ナスは、栄養がなさそうでいて、じつはとてもヘルシーな夏野菜だったのです !

ナスで料理

おまけ~ナスの歴史

ナスは、インド原産で、日本には奈良時代に中国から伝えられたと言われています。
正倉院の文書に「茄子」の記述があるそうですよ。

けっこう古くから日本人に親しまれていたのですね。

 

おわりに

いかがでしたか ?
夏野菜であるナスの健康効果がお分かりいただけたと思います。

暑い夏、ナスで体を適度に冷やしながら、快適に過ごしては如何でしょうか ?

 

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ごま油の効果・とり過ぎのデメリットとは ?

ごま油

香味豊かなごま油を使った料理は、食欲をそそりますね。

ごま油はヘルシーだと言われていますが、本当でしょうか?

 

今回は、ごま油の効能とデメリットについてまとめて見ました。

 

ごま油の効果は ?

ごま油には、ビタミンE、リノール酸、リノレン酸、セサミン、セレンが豊富に含まれています。

それでは早速、それらの成分から、ごま油の効果について詳しく見てみましょう。

 

セサミン
ごま油の効果を語るには、何と言ってもまずセサミンを挙げなければなりません。

セサミンは、ごまに含まれるポリフェノールであるリグナンの一種で、強い抗酸化作用があります。

 

抗酸化作用によって活性酸素を抑制することから、悪玉コレステロール(LDL)の酸化を抑えて、動脈硬化を防ぐなど生活習慣病の予防効果があります。

 

動脈硬化は、悪玉コレステロール(LDL)そのもので起こるのではなく、悪玉コレステロール(LDL)が酸化することで起こるのです。

 

一方、肝臓には余分な活性酸素を除去するための酵素を作る働きがありますが、活性酸素が多いと肝臓の働きが追い付かず、疲れてしまいます。

 

セサミンは、活性酸素を抑制することで、肝臓の働きを助けてくれるので、肝機能を高める効果があります。

また、その抗酸化作用から、肌の老化を抑える美容効果も期待できます。

セサミンは肝臓をサポート
セサミンは肝臓をサポート

 

ごま油の肝臓への効果についてはこちらもあわせてどうぞです。

>> 肝臓に良い食べ物ってなに ? ごま油が効果的 ?

 

さらに肝臓を守りたい方は、こちらもあわせてどうぞです。

>> 肝臓を守るサプリはどれ ? しじみ ? ウコン ? ヘパリーゼ ? それとも・・・

 

ビタミンE
ビタミンEは強い抗酸化力を持つビタミンとして知られ、「若返りのビタミン」とも呼ばれています。

細胞膜の中に多く存在して、肌の老化であるシミやシワなどを抑える効果があります。

また、毛細血管を広げて血流を改善する作用があることから、新陳代謝の促進や冷え性の改善にも効果があります。

 

セレン
セレンは、ミネラルの一種で、ビタミンEと同じように抗酸化があり、老化防止に役立ちます。それだけでなく、発育や生殖に欠かせない必須微量元素でもあります。

さらに、がんを予防する効果があると言われています。

 

リノレン酸
リノレン酸は、オメガ3脂肪酸と言われる不飽和脂肪酸のひとつで、体内で作れないため、食物などから摂取しなければならない、必須脂肪酸として知られています。

 

リノレン酸は、体内に入るとDHAやEPAに変換されて、中性脂肪や悪玉コレステロールを減少させる働きがあります。

 

また、脂肪の燃焼促進するので、ダイエット効果も期待できます。

 

さらに、アレルギーを抑制する効果があるので、上に述べたリノール酸のマイナス作用をある程度打ち消してくれるのです。

 

ごま油 とり過ぎのデメリットは ?

ここまでその成分から、ごま油の効果について、お伝えしてきましたが、ここでデメリットについても触れておきますね。

デメリットとなる成分は、じつはリノール酸にあるのです。

リノール酸
リノール酸は、サラダ油などに多く含まれる成分ですが、ごま油にも含まれている植物油てす。

リノール酸には、肌の保湿作用や抗炎症作用があり、皮膚のバリア機能を高めるスキンケア効果があることが知られています。

 

しかし、リノール酸の過剰摂取は皮膚炎や花粉症などのアレルギー症状を引き起こす原因となることも分かっているのです。

 

これが、ごま油を摂り過ぎてごいけない理由・デメリットなのです。

 

理想的な摂取量は1日あたり、小さじスプーン1杯から2杯程度と言われていますので、普通に摂る分には、健康効果の方が高いので安心して使えますね。

 

ごま油には、次に述べるリノレン酸も含まれていて、リノール酸の過剰摂取によるアレルギーを抑制してくれるのですが、含有量はリノール酸のほうが圧倒的に多いので、やはり摂り過ぎはいけません。

 

良い点だけに着目して摂りすぎると、思わぬ逆効果に出くわすことを記憶にとどめていただければと思います。

 アレルギー

 

 

おまけ ごまの歴史

ごま

ごま油のもととなる「ごま」は、たいへん歴史が古く、古代エジプトでは、薬用として用いられていたと言います。

 

日本では、縄文時代の遺跡からゴマの種子が未発見されたとそうですから、私たちとごまの関係はものすごく長いですね。

 

そして、ごまから作られるごま油は、クレオパトラも若返りオイルとして愛用していたとも言われていますから、そのアンチエイジングの効果は経験的に知られていたのかも知れません。

 

日本では、奈良時代には照明用の油として使用され、江戸時代に入って一般に広まり、天ぷらの揚げ油として使用されるようになったと言われています。

 

おわりに

いかがでしたか ?

ごま油には美容と健康に非常にうれしい効果があることがお分かりいただけたと思います。
それと同時に摂りすぎてはいけない理由もお分かりいただけたことでしょう。

 

食欲をそそる香味豊かなごま油を適度に使ってヘルシーな食事を楽しんでくださいね。

 

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冷たいそばにわさび・温かいそばに七味のわけ

わさび

冷たい蕎麦にはわさびを入れて、温かい蕎麦には七味を入れる。
ふだん何となくそうして食べていますが、この違いはどこからきたのでしょう ?

実は、これには歴史的背景があったのです。

今回は、この違いについてまとめてみました。

 

冷たいそばと「わさび」のむすびつき

そばの歴史はたいへん古く、縄文土器からそば料理を食べていた形跡が発見されていると言われています。

広く食されるようになったのは、鎌倉時代で、そば粉を熱湯でこねて餅状にした「蕎麦がき」として食されていました。

それが、江戸時代初期(1600年代)になって細い麺状にした「そば切り」の形で食されるようになったと言われています。

これは、冷たいままで食されました。
温かいそばが出るのはもう少し後のことなのです。

 

そばには「たれ」が付き物ですが、当初「たれ」は煮詰めた酒と醤油で作ったり、味噌を水に溶いて作られたとされています。

 

そこに、鰹節が使われるようになって旨味が増しました。しかし、そのかわりに鰹節特有の生臭さが出てしまいました。

この鰹節の臭みを消すために、大根おろしが用いられるようになったのです。

 

同じころ、わさびが栽培されるようになると、大根おろしの代わりにわさびが使われ始め、そばと一緒に広まったと言われています。

 

温かいそばの登場

江戸時代初期に広がったそばですが、江戸時代中期(1700年代前後)になると、いちいちたれにつけて食べるのが面倒だという人たちが現れて、直接麺にたれをかけて食する方法が出てきました。

これは「ぶっかけ」と呼ばれました。

 

そして寒い時期には温かいたれをかけて食べる習慣が生まれて、現在の温かいそばの原型ができたと言われています。

このとき、温かいそばには、わさびは使われませんでした。
代わりに使われたのが七味唐辛子だったのです。

 

温かいそばに七味唐辛子が使われた理由

七味唐辛子

なぜ温かいそばにわさびが使われなかったかと言いますと、わさびの香味は揮発性なので暖かいとすぐ飛んでしまうからと言われています。

 

もう一つの理由は、わさびより、七味唐辛子の方が体を温める効果が高いからと考えられています。

唐辛子には「カプサイシン」という血のめぐりを良くして体を温める効果のある成分が含まれているからです。

 

七味唐辛子が考案されたのもわさび栽培が普及した江戸時代初期のころだったのですが、冷たい蕎麦切りには既にわさびが付いていたので、七味唐辛子と蕎麦は結びつかなかったのです。

 

代わりに、温かいそばの普及とあわせて七味唐辛子が使われるようになったと考えられます。

 

おわりに

いかがでしたか ?

冷たい蕎麦にわさびが、そして温かい蕎麦に七味唐辛子が使われる理由がお分かりになったと思います。

そばと薬味に関する歴史の流れを知ると、そばも一層味わい深いものになるのではないでしょうか ?

でも、「薬味」は好みがありますから、冷たいそばに七味唐辛子を使い、暖かいそばにわさびや大根おろしを使う方もいらっしゃると思います。

美味しく頂くオプションのひとつと考えると、自分に合ったオプションが見つけられればベストですね。

 

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毛ガニの濃厚な味、たまりませんね。

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