にらと言えば「ニラレバ炒め」など、スタミナ食を連想しますよね。
にらは、にんにく、たまねぎなどと並ぶ、スタミナ食材のひとつです。
ここでは、にらの健康効果・効能についてまとめてご紹介します。
ニオイの消し方も併せてご紹介しますね。
にらとは ?
にらは、ユリ科ネギ属の多年草で、切っても切ってもまた生えてくると言われるほど、生命力の旺盛な植物です。
その起源は、中国北部からモンゴル・シベリアあたりで、3,000年以上も前から栽培化されていたそうで、日本には、弥生時代に中国から伝わったとされています。
『古事記』では加美良(かみら)、『万葉集』では久々美良(くくみら)として記述されていることから、日本でも古くから知られていたことが分かります。
この「みら」が、なまって「にら」と呼ばれるようになったと言われています。
にらの栄養素は ?
では、にらがスタミナ食材と言われるのはなぜだか探ってみましょう。
にらには、次の成分が含まれています。
・β-カロテン
・ビタミンA
・ビタミンC
・カルシウム
・リン
・鉄
・アリシン
・食物繊維
と、ビタミン、ミネラルなどを豊富に含んでいます。
なかでも、β-カロテンとアリシンが、にらの「命」とも言える栄養素です。
β-カロテンの効力
β-カロテンには強い抗酸化作用があって、体内の過剰な活性酸素を除去するはたらきがあることから、老化の防止や、血液中のコレステロールが血管内で酸化を防ぐので、動脈硬化の予防効果があると言われています。
また、β-カロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変換されて皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあります。
それでは、アリシンの働きはどうでしょう ?
アリシンの効力
アリシンは、にんにくやたまねぎにも含まれる「スタミナ」のもとで、同時に「ニオイ」のもとでもあります。
アリシンには、ビタミンB1の吸収を高め、さらにビタミンB1を体内に長くとどめる働きがあります。
ビタミンB1は、糖質をエネルギーに換える「補酵素」としてはたらき、疲労回復に欠かせない栄養素なのです。
そのため、多くの栄養ドリンクに採用されている成分でもあります。
アリシンにはさらに、代謝機能、免疫機能を高める働きもあることが知られています。
にらの効能
以上から、β-カロテンとアリシンを豊富に含むにらを摂ることで、老化を防ぎ、疲れがとれ、また風邪をひきにくくなる、という効果が期待でいます。
また、食物繊維が多いことから、整腸作用もあり、便通の改善効果も期待できます。
さて、こんなに健康に良いにらですが、問題がひとつあります。
「ニオイ」です。
つぎは、この「ニオイ」の対処法についてお話しますね。
にらのニオイはどうやって消すの ?
にらのニオイのもとは、先にのべたように、アリシンです。
アリシンのニオイを抑えるには3つの方法があります。
・牛乳を飲む
牛乳に含まれているタンパク質がアリシンの臭いを包み込んでくれます。
・りんごを食べる
りんごに含まれるポリフェノールがアリシンの臭いを抑えてくれます。
特に皮の部分に多いので、丸ごと食べるのがよいです。
・緑茶を飲む
緑茶に含まれる「カテキン」と「タンニン」がニオイを抑えてくれます。
「カテキン」、「タンニン」はともに天然の消臭成分として知られていますね。
ウーロン茶など、他のお茶にも「カテキン」と「タンニン」が含まれていますが、
緑茶は含有量が多いので、特におすすめです。
まとめ
如何でしたか ?
にらの効能、お分かりいただけたでしょうか ?
にらは安価ですし、ほとんど一年中手に入る食材ですから、大いに活用して元気でいたいですね。
最後までお読みくださってありがとうございます。
この記事がお読みくださったあなたの役に立てばうれしいです。